中国と香港を越境通学する少女を軸に社会問題描く、OAFF来るべき才能賞受賞作公開

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第14回大阪アジアン映画祭のコンペティション部門で上映された「過ぎた春」(原題「過春天」)が、「THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~」というタイトルで今秋に劇場公開される。

「THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~」

「THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~」

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「青い凧」のティエン・チュアンチュアンがエクゼクティブプロデューサーを務めた本作の主人公は、中国の深センと香港を越境通学する16歳の高校生ペイ。香港人の父と中国人の母の間に生まれた彼女は、深センの家に住みながらも、香港のIDを持ち、幼い頃から香港の学校に通っていた。そんなペイは、親友との北海道旅行を夢見て過ごしていたある日、スマートフォンの密輸グループと関わるようになる。ペイを演じたのは中央戯劇学院出身のホアン・ヤオ。バイ・シュエがメガホンを取り、長編監督デビューを果たした。

「THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~」

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2つのアイデンティティを持つペイを軸に、現代中国に生きる少年少女たちの裏事情を描いた本作。題材となったのは中国と香港の社会で実際に起きている問題だ。背景には、1997年に香港がイギリスから中国に返還され、深センとの経済往来が頻繁になったことで、香港人が深センに愛人を作ることが増えたこと、そして中国の一国二制度により、関税の優遇措置が講じられ、スマートフォンや化粧品、ベビー用品などが割安な香港の商品を、大陸で売りさばき儲ける密輸グループが誕生したことがある。現在YouTubeでは予告編が公開中だ。

なおバイ・シュエは、第14回大阪アジアン映画祭で、来るべき才能賞を受賞している。

※深センのセンは土へんに川が正式表記

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