新疆ウイグル自治区出身の監督による映画「ボタニスト 植物を愛する少年」5月公開

2

44

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 11 33
  • 0 シェア

中国北西部・新疆ウイグル自治区出身のジン・イー(景一)が監督を務めた映画「ボタニスト 植物を愛する少年」の公開日が5月15日に決定。リアリーライクフィルムズ配給のもと、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで順次公開される。

「ボタニスト 植物を愛する少年」ポスタービジュアル

「ボタニスト 植物を愛する少年」ポスタービジュアル [高画質で見る]

本作は周囲から植物学者(ボタニスト)と呼ばれ、植物と対話する13歳の少年の成長を静かに見つめる詩的な物語。新疆の静かな村で祖母と暮らすカザフ族の少年アルシンは、植物を愛し、自然と語り合う日々を送っている。失踪した叔父の気配や言葉を話す馬など夢のような出来事に導かれながら、アルシンの世界は、漢民族の少女メイユーとの出会いをきっかけに少しずつ揺らぎ始める。

「ボタニスト 植物を愛する少年」場面写真

「ボタニスト 植物を愛する少年」場面写真 [高画質で見る]

映画とは縁遠い環境で育ったというジン・イー。高校時代に友人から借りたハードディスクに収められていた映画群で、チャン・イーモウ、チェン・カイコー、ウォン・カーウァイら中華圏の監督に加え、アッバス・キアロスタミ、テレンス・マリック、サタジット・レイ、エミール・クストリッツァらの作品に触れ、「映画は物語だけでなく時間や記憶、感覚の層を表現できるもの」という認識を得たという。

中国の北京電影学院で映画制作を学び、長編デビュー作となる「ボタニスト 植物を愛する少年」では自身の幼少期の記憶を出発点に、マジックリアリズムを織り交ぜた独自の映像世界を構築。2025年の第75回ベルリン国際映画祭では、子供やティーンを題材にした作品が並ぶジェネレーションKplus部門で上映され、国際審査員が選ぶグランプリに輝いた。

「ボタニスト 植物を愛する少年」場面写真

「ボタニスト 植物を愛する少年」場面写真 [高画質で見る]

キャストには演技経験のない素人を起用。少年アンスルを演じたイェスル・ジャセレフは「演技ではなく存在そのもの」と評され、北京国際映画祭にて最優秀男優賞を受賞している。作品にはメンターとして「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」のビー・ガン、「薬の神じゃない!」のウェン・ムーイエ、「青い凧」のティエン・チュアンチュアン(田壮壮)らも関わった。

ポスターには中国・杭州を拠点とする気鋭のスタジオ「inbetween」が手がけたアートワークを使用。映画の重要なモチーフとなる植物標本の繊細な美しさと、遊牧文化に由来するカザフの伝統的な文様から着想を得たビジュアルが融合し、自然と記憶、土地と人間の関係性を象徴的に表現している。

この記事の画像(全10件)

©2025 MONOLOGUE FILMS ALL RIGHTS RESERVED / ReallyLikeFilms

この記事が役に立ったらいいね!をお願いします

いいね!をすると、Xのタイムラインであなた向けのナタリーの記事が表示されやすくなります。

いいね!する

読者の反応

  • 2

绣球(あじさい)☺️ @ajisailove93

とても観たい😍😍 https://t.co/tCho0dnZs8

コメントを読む(2件)

ジン・イーの映画作品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 ボタニスト 植物学家(仮題) / ジン・イー / ビー・ガン / ウェン・ムーイエ / ティエン・チュアンチュアン の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。