中国北西部・新疆ウイグル自治区出身の
本作は周囲から植物学者(ボタニスト)と呼ばれ、植物と対話する13歳の少年の成長を静かに見つめる詩的な物語。新疆の静かな村で祖母と暮らすカザフ族の少年アルシンは、植物を愛し、自然と語り合う日々を送っている。失踪した叔父の気配や言葉を話す馬など夢のような出来事に導かれながら、アルシンの世界は、漢民族の少女メイユーとの出会いをきっかけに少しずつ揺らぎ始める。
映画とは縁遠い環境で育ったというジン・イー。高校時代に友人から借りたハードディスクに収められていた映画群で、チャン・イーモウ、チェン・カイコー、ウォン・カーウァイら中華圏の監督に加え、アッバス・キアロスタミ、テレンス・マリック、サタジット・レイ、エミール・クストリッツァらの作品に触れ、「映画は物語だけでなく時間や記憶、感覚の層を表現できるもの」という認識を得たという。
中国の北京電影学院で映画制作を学び、長編デビュー作となる「ボタニスト 植物を愛する少年」では自身の幼少期の記憶を出発点に、マジックリアリズムを織り交ぜた独自の映像世界を構築。2025年の第75回ベルリン国際映画祭では、子供やティーンを題材にした作品が並ぶジェネレーションKplus部門で上映され、国際審査員が選ぶグランプリに輝いた。
キャストには演技経験のない素人を起用。少年アンスルを演じたイェスル・ジャセレフは「演技ではなく存在そのもの」と評され、北京国際映画祭にて最優秀男優賞を受賞している。作品にはメンターとして「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」の
ポスターには中国・杭州を拠点とする気鋭のスタジオ「inbetween」が手がけたアートワークを使用。映画の重要なモチーフとなる植物標本の繊細な美しさと、遊牧文化に由来するカザフの伝統的な文様から着想を得たビジュアルが融合し、自然と記憶、土地と人間の関係性を象徴的に表現している。
ジン・イーの映画作品
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绣球(あじさい)☺️ @ajisailove93
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