舞台「正ロク」で藤井流星の“兄心”爆発!神山智洋はネタバレ絶対阻止「時を戻そう」

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ジャニーズWESTの藤井流星神山智洋らが出演する舞台「正しいロックバンドの作り方 夏」の公開ゲネプロおよび取材会が、8月9日に東京の東京グローブ座で開催された。この記事では物語の一部に触れているため、ネタバレを避けたい人は注意してほしい。

左から吉田健悟、栗原類、藤井流星、神山智洋、中村梅雀。舞台版ならではの要素を、藤井は「髪伸びたなって」と、神山は「僕も分け目が変わった」と語った。(撮影:阿久津知宏)

左から吉田健悟、栗原類、藤井流星、神山智洋、中村梅雀。舞台版ならではの要素を、藤井は「髪伸びたなって」と、神山は「僕も分け目が変わった」と語った。(撮影:阿久津知宏)

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「正しいロックバンドの作り方 夏」は、4人組ロックバンド“悲しみの向こう側”として活動する青年たちが主人公の青春物語。4月期に日本テレビ「シンドラ」枠でオンエアされた連続ドラマのその後が描かれ、ドラマ版に引き続きボーカル兼ギターのシズマこと赤川静馬役を藤井、ドラマーのテツこと赤川哲馬役を神山、ベーシスト・オギノこと荻野禄郎役を栗原類、パーカッション担当のコバこと小鳩のぼる役を吉田健悟が務めた。

舞台は、悲しみの向こう側が“電撃ロックFes”最終審査に落選した2カ月後、目標を失った彼らへライブの出演依頼が舞い込むところから幕が開ける。喫茶店で待つテツ、オギノ、コバのもとにやってきたシズマは、ドラマと同様の語り口で作品の概要やキャラクターを解説。シズマが残した手紙を見たテツが、元彼女・アトちゃんに宛てたものだと推測して「これはもうキュンキュンコースですよー!」と胸キュンフェチな彼らしく大はしゃぎする一幕も見られた。

本作ではドラマから変わらぬ4人の姿と彼らの成長を楽しめる。シズマは熱い気持ちやテツへの“兄心”をたびたび爆発させ、テツはピュアで傷付きやすく、オギノはマイペース、コバはとにかく明るく愛嬌を振りまいていた。そんな4人がおなじみのフレーズ「キエチマエカナシミー!」を繰り出すシーンも。そのほかドラマ第2話に登場した天才カメラマンYURIKOXによる新規カットが紹介されるなど、作品のファンにはうれしい仕掛けが用意されている。

劇中にはオギノが以前所属していたバンド“デッドオアラブ”のメンバーも姿を現し、クセの強いフロントマンの言動に客席のあちらこちらから笑いがあふれる。そして中村梅雀扮するキーパーソン・戸部が「ちょっと借りていい?」とオギノのベースを演奏し出すと、スキルの高さに劇場はざわめきに包まれた。

「キエチマエカナシミー!」と叫ぶキャストたち。(撮影:阿久津知宏)

「キエチマエカナシミー!」と叫ぶキャストたち。(撮影:阿久津知宏)[拡大]

ゲネプロのあとに行われた会見には藤井、神山、栗原、吉田、梅雀、作・演出を手がけた西田征史が出席した。冒頭のフォトセッションでそれぞれのソロカットを捉えるくだりでは、藤井らは静寂に耐えきれずに思わず照れ笑い。梅雀がキュートなポーズで撮影に応じた際には「かわいい」「素敵」「梅雀さんが一番アイドルや!」と共演陣から声が飛んだ。

舞台が上演されるにあたってキャストやスタッフは新型コロナウイルスに関する検査を受け、全員が陰性だったという。藤井は「あれめっちゃ怖いんですよ……」と嘆き、吉田は「陰性っていう文字も一瞬ドキッとしちゃうよね」とぽつり。藤井はそれに同意しながら「アホやから陰性がどっちかわからへん」とのんびりとした口調で続ける。

舞台から仲間入りした梅雀について、藤井は「ベースを弾くシーンはうますぎてリアルに笑っちゃった」と言及する。「梅雀さんは53年やられているらしいです」と話す彼に、梅雀は「52年」と指摘。「13歳のときから」との藤井の言葉には「12歳」と訂正が入り、その様子を隣で見ていた神山は「ぜんぶ1個ちゃうねん……」とツッコんだ。舞台上で披露されるフレーズは梅雀が自ら作っており、題名は「後悔」だそう。

ジャニーズ事務所に所属する藤井は、外部の公演に参加するのはこれが初めて。彼は「神山さん引っ張ってください! お願いします!と言いました」と、「オセロー」などへの出演経験を持つ神山を頼りにしたと明かすが、神山は「特に何も教えてないですけどね」と照れくさそうにつぶやく。さらに西田が「流星くんは演出家を怖い存在だと思っていたみたい。灰皿が飛んでくるんじゃないかって(笑)」と暴露すると、藤井は「怒号が飛び交っているイメージで」とはにかんだ。

取材会では危うくネタバレをしかけた藤井を神山がすかさず制し、キリリとした表情で「時を戻そう」と発言して報道陣を和ませる場面も。「ジャニーズWESTに持ち帰れるものができた?」との質問には神山が「仲良くやっていきたい思いはあるけど、ぶつかってより強くなるものもあるという視点が増えました」と答え、藤井は「シズマのセリフ『夢を追う時間は長いほうがいい』はジャニーズWESTにハマっている気がする。デビューするまでに時間が掛かったし、初めからバーンと売れたわけでもなかったので、なんか重ねちゃうんです」と思い入れたっぷりに述べた。

なお、このたび公演映像の配信が決定。配信の形態やスケジュールなどの詳細は決まり次第、作品公式サイトでアナウンスされる。神山は「応募してくださったけど見に来れない方もたくさんいる。皆さんのもとに届けられるのがうれしい」と喜び、藤井は「劇場に来るのはまだ怖い方もいるでしょうしね」とファンを気遣う。栗原は「劇場で観るのとは違った楽しみ方もあるかも」と期待に胸を膨らませ、「俺も観たい!」と朗らかに言う吉田には「お前は出るんだよ!」と一斉にツッコミが入った。

最後に吉田は「いつも通りみんなと楽しくやれたら」と、栗原は「僕らにとっても貴重な時間になる」と意気込む。藤井は「笑いが多い舞台なので笑いまくって免疫力を上げてもらって、コロナのリスクをみんなで軽減していこうという思いです」と力強く語り、神山は「今年の春を楽しめなかった方がとても多いと思うので、夏はこの舞台を楽しんでいただいて濃い夏にしてほしい」と呼びかけた。

「正しいロックバンドの作り方 夏」は、8月30日まで東京グローブ座、9月2日から8日まで大阪の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演。野田美桜かわのをとや中谷竜、石丸奈菜美、那須一南、若林司もキャストに名を連ねる。

正しいロックバンドの作り方 夏

上演中~2020年8月30日(日)東京都 東京グローブ座
2020年9月2日(水)~8日(火)大阪府 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

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(c)NTV・J Storm

読者の反応

こぢけん ∞ Kennyy @Kenny_MELTRICK

そいえば「#正しいロックバンド」は舞台化するんですっけ。観たいわぁ。

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