2020年5月の東京を舞台に、4年前に離婚した元夫婦が久しぶりに電話で会話するさまを描く本作。多くの映像作品の撮影自粛が続いている中、吉田の「映画やドラマや音楽や本と言った娯楽への感謝」「俳優ならではのやり方で元気と日々の活力を」という思いから企画はスタートした。
5月中に企画が始動してから、岡田が異例のスピードで脚本を執筆。吉田たっての希望により、NHK大河ドラマ「真田丸」でも夫婦役で共演した大泉の出演が決まった。撮影はこれからリモートで行われ、外出自粛期間も大手スーパーの売り場で働く元妻ユキコを吉田、ユキコに間違い電話をしてしまう元夫モトオを大泉が演じる。
全4話の「2020年 五月の恋」は、5月28日21時よりWOWOWの公式YouTubeチャンネルとWOWOWメンバーズオンデマンドで先行無料配信。また6月2日23時45分よりWOWOWプライムでも無料放送される。連日1話ずつ、同時刻より鑑賞可能だ。吉田、大泉、岡田、松永によるコメントは下記の通り。
ショート連続ドラマ「2020年 五月の恋」
YouTube WOWOW オフィシャルチャンネル、WOWOWメンバーズオンデマンド 2020年5月28日(木)21:00~
WOWOWプライム 2020年6月2日(火)23:45~
※連日無料配信・放送
吉田羊 コメント
今回の企画は、「12人の優しい日本人」のリモートリーディングに端を発します。朗読会と銘打ちながら、声だけでなく小さな画面の中で精一杯お芝居をする俳優達。さながら、お家で楽しめるミニシアターのようでした。視聴して下さった皆様の反響を読みながら「これは、ステイホームならではの立派な娯楽だ!」と実感。2時間の舞台戯曲が出来るなら、分割すれば連ドラも出来るはず。そうだ、1日10分、毎日やって、「続きが待ち遠しい」あの感じをリモートでやろう! この2ヶ月を支えてくれた、映画やドラマや音楽や本と言った娯楽への感謝と、今なお前線で闘って下さっている職業の皆様への敬意を込めて、俳優ならではのやり方で元気と日々の活力を!という思いでスタートしました。幸運にも、志を同じくするWOWOW岡野プロデューサーや脚本家岡田さん、松永監督にもご賛同頂き、各アイデアにより、予想だにしない画が見え始めました。そして何と言っても、ユーモアも哀切も併せ持つ豊かな人間性と、携帯やパソコン画面という制限されたモニターサイズの中でも変幻自在、いま日本で圧倒的に芝居がうまい大泉洋さんにもご賛同頂けたことで、この企画が命を得ました。立ち上がったのはほんの10日程前ながら、ドライブするスピード感を思うと、人を動かすのは、誰かを喜ばせたいというポジティブな気持ちなのだと改めて感じています。稽古開始前のいまは、ワクワクしかありません。今回のステイホームがもたらした新しいエンターテインメントを、心を込めてお届けします。5月最終週。皆様に明日が楽しみ!と思っていただけますように。そして、それを楽しみにあと少し、踏ん張りましょう! 我々も、お稽古頑張ります!
大泉洋 コメント
今思うことは、素直に、「吉田羊スゲー」です。マネージャーから「吉田羊さんが是非、今!大泉さんとリモートで連ドラを作りたいというお話来てます」って聞いたのが、ほんの10日程前の話で、もう岡田惠和さんからの脚本が届いたんです。
吉田羊ちゃんから、「この企画は大泉さんとでしか考えられない!」ってメール来て、「やります」と答えてからこんなに早く、こんなにステキな台本まであがるなんて、「吉田羊スゲー」としか言いようがありません。
本気の人の熱意というものはこんなにも早く世の中を動かすんだなーと感動しております。
この素晴らしい機会を与えてくれた吉田羊さんに感謝します。
そしてわずか10日程で、ここまでの当て書きをしていただいた岡田惠和さん、本当にありがとうございます。なんで初めて仕事する僕のことそんなに分かるの?と読んでて怖かったです(笑)。
今、何も出来ない世の中で、何かしたいと思うのはみんな一緒で、新しいものが見られない世の中で、新しい何かをお見せ出来ればと胸が、高鳴っております。
今この状況下で起きる、大人で、可愛いくて、ちょっとせつない元夫婦の物語、ご期待ください。
岡田惠和 コメント
通常のドラマ撮影ができない不自由な環境の中、だからこそ出来ることを考えました。ピンチをチャンスにではないですが、素敵な俳優さんがいてくだされば、面白いドラマはつくれるはずだと信じて。
これ以上ない、吉田羊さん、大泉洋さんというキャスティング。二人のお芝居のみ。苦境の中、とても贅沢なドラマになりました。二人の会話劇を楽しんでいただけたらと思います。
WOWOW岡野プロデューサーとはずっと一緒にドラマをつくってきた仲間。お声をかけていただいて光栄でした。WOWOW視聴者の皆さんに見ていただける落ち着いた大人のリモートドラマになっていると思います。
吉田羊さんと大泉洋さんが演じてくれると思うだけで、もういつまででも書いていたい、いくらでも書ける脚本になりました。幸せな場を与えていただきましたWOWOWさんに感謝です。
このドラマの吉田羊さんの役は、都内のスーパーで自粛中も働いている女性です。医療従事者の方々はもちろんですが、皆が不自由なく暮らしていくために、あまり注目はされないけど外に出て働いてくださってる方々はたくさんいらっしゃいます。そういう方々の頑張りを忘れたくない。心に刻んでおくことが作家のするべき仕事だろうと思っております。本当にありがとうございます。
松永大司 コメント
今、この世の中が誰も経験した事のない大変な状況の中、自分には何ができるのだろうか?と考えていた時でのオファーであったので、迷う事なく参加させてもらいたいと思いました。そして、素晴らしい、と今更言う必要のないような御三方。
この魅力溢れるメンバーで作品を作れる事に自分が一番ワクワクしているかもしれません。
このような状況でも社会を支えるために最前線で仕事をしている方々、今まで当たり前であった外出を規制され外出自粛をされている方々、そんな方々が楽しめるような作品を最高のスタッフと共に作りたいと思います。
シナリオ公募ナビ @scenarionavi
吉田羊と大泉洋がダブル主演を務めるショート連続ドラマ『2020年 五月の恋』をWOWOWが制作、脚本は岡田惠和が担当。5月中に企画が始動してから岡田が異例のスピードで脚本を執筆。撮影はリモートで行われる(映画ナタリー) https://t.co/wZwJH1Ac4e