長編映画「2020年 東京。12人の役者たち」の特報がYouTubeで公開された。
大林宣彦の「花筐/HANAGATAMI」では監督補佐を務め、「星に語りて~Starry Sky~」などでメガホンを取った
出演するのは松本が2018年9月にゲスト講師を務めたワークショップ「CiNEAST」に参加した
松本は「新型コロナウイルスの終息を、ただ待ち侘びるだけの動かざる者と、今こそ動く者とでは、必ずや終息後の未来を左右する事となるでしょう」と述べ、「12人の役者が、この状況下で如何に自分の魅力ある色を表現するのか、是非ご期待下さい」とコメントした。
ドキュメンタリー要素のあるフィクションとして制作されている「2020年 東京。12人の役者たち」は、7月中旬に完成を予定している。
松本動 コメント
自分という存在は、他の何者でもなければ、自分以外の何者にも成り得ない。それが人間への天命でありますが、それを逸脱しようと藻掻く人種が「役者」という輩たちです。成れもしない他者に成りきる為には、自分自身を分析し、追求してゆく事が重要であり、天賦の才を信じ、世の中がどう変化しようとも、その全てを学びとし、自分の内に秘めた未知の能力を引き出す事によって、はじめて役者は他者に成り得る事が出来るのです。
役者という生き物には、境界線がありません。役者にとって日々の生活全てが人生であって仕事でもあります。
役者という職業は、「自分自身」に他ならないのです。
新型コロナウイルスの終息を、ただ待ち侘びるだけの動かざる者と、今こそ動く者とでは、必ずや終息後の未来を左右する事となるでしょう。
この映画には明確な台本がありません。12人の役者がそれぞれの色を出し、監督の私がその12色の絵の具を使い、下書きをする事なく、一枚の絵を完成させるというものです。12人による映像という色を、如何に上手く混ぜ合わせ、「映画」という一枚の絵を完成させるのか、それは作品が完成するまで誰にも分かりませんが、既に綺麗な色の絵の具が揃い始めています。
12人の役者が、この状況下で如何に自分の魅力ある色を表現するのか、是非ご期待下さい。
おおとも ひさし @tekuriha
松本動監督作「12人の役者たち」特報、舞台は新型コロナのパンデミックが起きた東京 - 映画ナタリー
https://t.co/jpJfspWntz