ドキュメンタリー映画「
本作は2019年11月にNHK BS1で放送され、反響を呼んだ
本作では78歳で性別適合手術を行い女性となった八代みゆき、自ら「Xジェンダー(性別なし)」だと明かし性の多様性を伝える中島潤らと出会う中で、1人の若者が成長と変化を遂げ、改めて自身の性を見つめ直すさまが映し出される。
監督を務めたのは、元NHKディレクターの
「ぼくが性別『ゼロ』に戻るとき 空と木の実の9年間」は東京・UPLINK渋谷ほか全国で順次公開。
※「ぼくが性別『ゼロ』に戻るとき 空と木の実の9年間」は、新型コロナウイルスによる感染症の拡大を受けて公開延期となりました。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
常井美幸 コメント
劇場公開に向けて:性別の向こう側に隠れていた「ありのままの自分」「どうしたら自分らしさを失わずに、この社会で生きていけるのだろう?」私は常に自分自身に違和感をもちながら、自分の居場所を探してきました。人格の根幹である「性」が揺れている人たちを描くことで、その答えを見つけようとしたのかもしれません。
登場人物たちはそれぞれ「自分とは何者か」「自分らしい生き方」を真剣に模索する人たち。「性別」という枠を超えた向こう側には、本当の自分がいることを見つけた人たち。彼らと出会うことで、私は自分の生き方を問い直し、新たな気づきをもらい、自分が目指す社会へのイメージを膨らませるきっかけをもらいました。
このドキュメンタリーは「性別」をモチーフにしていますが、「性別」のことだけを描きたかったわけではありません。男と女だけではない、いろいろな形の性別があることを描くことで、カテゴリーの枠をはずれて自分らしく生きられる社会、ひとりひとりが互いの違いを超えて受け入れあえる社会。そういう自由な社会に少しでも近づけたらと思って制作しました。このたび劇場で公開されるにあたって、ひとりひとりが自分らしい生き方を問い直すきっかけになったらうれしいです。
岩本太郎 @iwamototaro
NHK放送後に反響呼んだドキュメンタリーの全長版公開、ある若者の9年間を記録 https://t.co/1zduQye42c