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タナダが自身の小説を映画化した本作は、ラブドール職人である哲雄と彼の妻・園子の日々を描くラブストーリー。哲雄役の高橋と園子役の蒼井は、2001年公開の「リリイ・シュシュのすべて」以来18年ぶりの共演となる。高橋が「その頃蒼井さんは14歳で、僕は20歳を超えていたので、現場でも遊び方が違うんですよね。優ちゃん何してたっけ?」と問いかけると、蒼井は「カエルを捕まえてました(笑)。リリイとシュシュという名前を付けて市原隼人くんにかわいがってもらってましたね」と当時を懐かしむ。
蒼井との共演シーンについて高橋が「お芝居は会話のようにとよく言われるんですけど、蒼井さんとのお芝居はジャグリングなんですよ」と表現すると、きたろうが「エッチしてるときはどうなの?」と哲雄と園子のラブシーンについて斬り込む。きたろうが「なんかきれいなんだもん。お互いが恥ずかしそうにしてるのがリアルでね、いいんだよね」と感想を述べると、タナダが苦笑しつつ「きれいでいいじゃん! お酒抜けてないの?」とツッコんだ。
タナダは三浦と出会ったCMのオーディションを回想し、「とんでもなく歌がうまい女子高生がいるなと思っていたらこんな立派になって……」と感慨をにじませる。タナダの監督作への出演を望んでいたという三浦は「お芝居見せたことないなっていう今さらの恥ずかしさと緊張感はありましたが、楽しくお芝居させていただきました」とほほえんだ。
哲雄の職場であるラブドール工場での撮影について、高橋は「去年の今頃に撮影していたんですけど、とにかく工場が寒いんですよ! 年が明けたら園子に会える!という気持ちでいました」と苦笑。蒼井は「哲雄さんと(きたろう演じる)相川さんと初めて会うシーンの撮影で、2人がずっとイチャイチャされてて(笑)。園子と哲雄の愛の物語ですけど、もう哲雄さんと相川さんが先に始まってるなと思うぐらいでした」と振り返る。夫婦のラブストーリーである本作にちなみ、MCに夫婦円満のコツを問われたきたろうは「我慢することです。あと、相手を尊敬する。無理してでも尊敬する」とつぶやき、観客を笑わせた。
映画化にあたって、原作をあまり読み返さなかったというタナダ。「小説と映画は違うので、映画として作り直そうと思って撮影していきました。自分が書いていた脚本だけでは足りなかった部分に、キャストやスタッフが意見を出してくれて、そこがすごく面白くてありがたかったです」と感謝を伝える。
最後に高橋は「この作品では“秘密”や“嘘”がフィーチャリングされていますが、僕は失ってしまって二度と戻ってこないものに対して、どう折り合いを付けるのかが命題だと思っています。それでも日常は続いていくという絶望とほんの一筋の光明みたいなものに、皆さんの人生を照らし合わせていただいて、前に進む力になることを願っています」と観客に語りかけた。
「ロマンスドール」は1月24日より全国ロードショー。
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