クレイアニメーション「
イギリスのアードマン・アニメーションズが手がける「ひつじのショーン」シリーズは、「ウォレスとグルミット、危機一髪!」に登場するショーンを主人公としたスピンオフ作品。ベチャーとリチャード・フェランが監督し、4年弱もの歳月をかけて製作された今作では、ショーンたちの住む街に突如UFOが現れたことで物語が展開していく。
このメイキング映像は、新キャラクターである宇宙人ルーラにスポットを当てたもの。ルーラとその両親のパペット制作過程が収められた。ルーラ、ショーン、ビッツァーが宇宙船に乗るシーン、そしてショーンとルーラが出会うシーンのコマ撮り風景も確認できる。
ベチャーはルーラのフォルムについて「求めていたのは、イノセントであること。そして若さがありながらも幼すぎないことです。ストーリーの開発チームは最初、ジェットストリームやロケットのようなイメージのデザインで描いていて、それがよかったので同じ方向で進めました。エイリアンでありいろんな能力を持ち合わせていることから、カラフルであることも重要でした」と語る。結果的に、UFOをイメージした丸い頭部と、ロケットをイメージした円錐形のボディを組み合わせるシルエットとなった。
「ルーラはショーンやほかのキャラクターとは素材が異なる点、ショーンの世界観に新キャラクターとしてはまらなければならないという点があり、技術的にはすごく造形が難しかった」と語るベチャー。素材にはモデリングクレイを使用しつつ、撮影用のライトに当たっても溶けないよう、チョークを混ぜることで強度を持たせている。さらにベチャーは「柔軟性を持たせたかったので、新しいテクニックとしてシリコンを使っています。それによって伸縮性が出て、ヨレなくなるんです。ルーラのポイントである耳は、マジカルな力を表現するために、グリッターを少し混ぜるという工夫をしています」とこだわりを語った。
「映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!」は、12月13日に全国公開。
関連記事
ウィル・ベチャーの映画作品
リンク
関連商品
映画ナタリー @eiga_natalie
「ひつじのショーン」宇宙人ルーラの造形はUFO+ロケット?メイキング動画公開(コメントあり)
https://t.co/j55L5j8weG
#ひつじのショーン https://t.co/6IyjkCTd7y