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マッツ・ミケルセン、主演作のジャパンプレミアで「スーパーわくわく」

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「残された者-北の極地-」ジャパンプレミアにて、左からマッツ・ミケルセン、佐藤仁美。

「残された者-北の極地-」ジャパンプレミアにて、左からマッツ・ミケルセン、佐藤仁美。

残された者-北の極地-」のジャパンプレミアが本日9月12日、東京・新宿バルト9で行われ、主演のマッツ・ミケルセンが登壇した。

飛行機事故によって北極に取り残された男のサバイバル劇を描いた本作。ミケルセンは「日本で観ていただけることにスーパーわくわくしています。実はこの作品と日本の作品に共通点を見出していました。もちろん冬の寒さの度合いは違うけど、作品の持っているムードが、僕の思う日本の作品の持つムードに近しいと感じたからです」と日本初上映を喜んだ。また数日前から来日していたことを明かし、「京都で自転車を借りてさまざまな場所を回りました。鞍馬寺あたりをハイキングして、丘を越えて違う街へ行って、そこで温泉に入ったりしたよ」と報告する。

彼の主演ドラマ「ハンニバル」のプロデューサーから紹介を受け、本作が初監督作となるジョー・ペナの脚本を読んだというミケルセン。「Skypeで話してみたら僕がこの物語に感じていたことを、彼もまた同じように考えていたと知って、2カ月後にはアイスランドで撮影に入っていました」と笑う。また「僕はラッキーだった」という彼は「実は最初、脚本に書かれていた舞台は火星だったんだ。火星のまま企画が進んでいたらきっとアメリカ人の役者がキャスティングされいた。だから運がよかったよ」と明かした。

過酷な撮影について話が及ぶと、ミケルセンは「天気や風がとても強い状況の中、孤独を感じる現場だった」と述懐。「『嵐が来たら作品に取り入れよう 』と言ってたらお日様が出てきたり、晴天の撮影で突然雪が降り始めたり。最初は天気の変化に合わせて一生懸命撮影していたけど、フレキシブルに対応するスタイルになっていった」と振り返る。劇中さながら極限状態に追い詰められる場面もあったようだが「アイスランドでは『今の天気が気に入らなければ5分待て。そうすれば変わる』ということわざがあるらしく、そういう心境で臨んでいました」と、徐々に自然との付き合い方を理解していったことを伝えた。

イベントでは、花束ゲストとして女優の佐藤仁美も登壇。ハグを交わし、佐藤が「素直にかっこいい!」とファンの気持ちを代弁すると、ミケルセンは「ありがとう」と日本語で返答する。またミケルセンは、北極圏ロケの経験があると話す佐藤に「ホッキョクグマには会った?」と興味津々で質問を繰り出していた。

本作では北極に取り残された主人公が、瀕死の女性と出会うことで、窮地を脱しようと決心する。ミケルセンは“生き延びること”と“生きること”の違いに言及。「主人公は毎日のルーティンが狂わないようゾンビ的に生活している。つまり“生き延びて”いる。でももう1人窮地に陥った存在が現れたことで、彼は“生きよう”と思うんだ。この作品は、人は1人では生きていけない、誰かほかの存在が必要だというメッセージを伝えようとしているのです」と力強く語った。

「残された者-北の極地-」は、11月8日より東京・新宿バルト9ほか全国ロードショー。

(c)2018 Arctic The Movie, LLC.

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