榎木孝明「覚悟をするきっかけになる映画」、主演作「みとりし」に込めた思い語る

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9月13日から公開される「みとりし」より、主演を務めた榎木孝明のインタビューが到着した。

榎木孝明(写真提供/佼成出版)

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「みとりし」

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余命宣告を受けた人々の最期をサポートし、納棺前まで寄り添って過ごす看取り士の姿を描いた本作。ビジネスマンから看取り士に転身した柴久生を榎木が演じ、村上穂乃佳、高崎翔太、櫻井淳子らもキャストに名を連ねた。企画から参加したという榎木は、看取り士という題材について「(看取りについて)考えるべき時期になっているような気がしました」と語り、「自殺者の数が数年前まで毎年3万人を超していたそうです。自殺が私たちの身近で起きているのに、意識がない時代になっているように思います」と危機感をあらわにする。

「みとりし」

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榎木と交流のあった一般社団法人日本看取り士会会長・柴田久美子の経験にフィクションを加えて製作された本作。「柴田さんとはたくさん話をしましたし、看取り士の研修を受けさせてくださいとお願いして、初級と上級を受けて、実際に看取る役と看取られる役と両方やらせていただいたんで、自分の中でシミュレーションができました」と役作りを語った榎木は、「覚悟というほど大げさではないかもしれないですが、看取り士の方たちは、みんな研修を受けて、その意味をわかったうえでこの職に就いているわけですから、そこは外せない体験でした」と続けた。

榎木孝明(写真提供/佼成出版)

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新米看取り士・高村みのりを演じた村上との共演を「本当に看取り士みたいで、一緒にいて心地よかったです。ほわっとした性格の方でした」と振り返った榎木。監督の白羽弥仁については「やわらかい方なので声を荒げることもなく、みんながいい雰囲気で、看取りの現場みたいな撮影現場だったと思います」と述べる。そして最後に「死は皆避けて通れないので、最期を看取るにしても看取られるにしても、覚悟をするきっかけになる映画だと思います。看取りの概念が芽生えるきっかけになる映画になっていますので、ぜひ多くの皆さんに観ていただきたいです」とメッセージを送った。

「みとりし」は東京・有楽町スバル座ほか全国で順次ロードショー。なお、9月14日に有楽町スバル座と愛知・名演小劇場、15日に大阪・第七藝術劇場と岡山・イオンシネマ岡山にて公開記念舞台挨拶が行われる。

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(c)2019「みとりし」製作委員会

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南 陽子 @yoko_minami

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