インドにおける身分違いの愛描いたカンヌ受賞作「あなたの名前を呼べたなら」公開

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インド・ムンバイ出身の女性監督ロヘナ・ゲラが監督を務めた「Sir」が、「あなたの名前を呼べたなら」の邦題で8月2日より東京のBunkamura ル・シネマほか全国で順次公開される。

「あなたの名前を呼べたなら」ポスタービジュアル

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厳しい身分制度や因習が残るインドで、それらを乗り越えて愛を育む男女を描いた本作。主人公は、夫を亡くしメイドとしてムンバイで働き始めた農村出身のラトナだ。彼女はファッションデザイナーを目指しながら、建設会社の御曹司アシュヴィンの新婚家庭で住み込みとして働くはずだった。しかし結婚は破談となり、ラトナは傷心のアシュヴィンを気遣いながら身の回りの世話をすることに。そしてある日、2人の距離はひょんなことから縮まっていくことになる。

「あなたの名前を呼べたなら」

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「モンスーン・ウェディング」のティロタマ・ショームがラトナ、「裁き」で知られるインド系シンガポール人のヴィヴェーク・ゴーンバルがアシュヴィンを演じた。「ガンジスに還る」のギーターンジャリ・クルカルニーも出演している。

2018年の第71回カンヌ国際映画祭の批評家週間に出品され、GAN基金賞を獲得した本作。ゲラはアメリカで大学教育を受け、助監督や脚本家としてヨーロッパでも活躍している人物だ。インドにおける見合い結婚の風習を取り上げたドキュメンタリー「What's Love Got to Do with It?(原題)」で知られ、「あなたの名前を呼べたなら」で初めて劇映画の監督を務めた。映画はインドとフランスの合作で、劇中ではヒンディー語、英語、マラーティー語が使用されている。

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(c)2017 Inkpot Films Private Limited,India

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