現役の医師でもある久坂部羊の小説をドラマ化した本作は、安楽死の是非と医師の葛藤を描く医療サスペンス。椎名演じる主人公の外科医・白川泰生は、末期がんを患った青年・古林章太郎に対して、あらゆる手を尽くした結果安楽死の処置を選ぶ。しかし、章太郎の母でジャーナリストの康代がこれを告発し、殺人か過失致死かを巡り連日取り沙汰されることに。そんな中、かねてより議論されていた安楽死法案の成立が現実味を帯び、医学界、政界、マスコミ、市民団体を巻き込んだ大騒動が巻き起こる。
「キセキ ーあの日のソビトー」「泣くな赤鬼」の
久坂部の原作を実写化した作品で、椎名が主演を務めるのは2015年放送の「破裂」に続き2度目。椎名は「久坂部先生の作者=医師だからこそのリアリティを存分に感じさせられる物語は、演じる役者に覚悟を突きつけてきます。気を引き締めて、兼重監督と共に、この『禁断の医療ドラマ』に挑みたいと思っています」と語る。久坂部は椎名について「その知性、葛藤、秘めた野望、窮地に陥ったときの懊悩など、内面の表現は素晴らしいものでした。今回の白川も、誠実であるが故に、医療の限界と不条理に翻弄される医師なので、まさに椎名桔平さんはベストのキャスティングだと、心より嬉しく思っています」とコメントした。
全5話の「連続ドラマW 神の手」は6月23日よりWOWOWプライムにて放送される。
連続ドラマW 神の手
WOWOWプライム 2019年6月23日(日)スタート 毎週日曜 22:00~
※第1話は無料放送
※動画は現在非公開です。
椎名桔平 コメント
今回の意気込み
2015年にドラマ化された「破裂」に続き、今回の「神の手」で主人公の医師役を演じさせて頂く事を嬉しく思います。それと同時に久坂部先生の作者=医師だからこそのリアリティを存分に感じさせられる物語は、演じる役者に覚悟を突きつけてきます。気を引き締めて、兼重監督と共に、この「禁断の医療ドラマ」に挑みたいと思っています。
“安楽死”という題材を描いた本作の脚本を読んだ時の感想
無意識に目を背けてきた大きな問題に、まるで自身が直面したかの様な錯覚と驚きに襲われました。医療の限界と人間の尊厳に、どう対処していかなければいけないのかを、強く、深く、考えさせられます。
視聴者へのメッセージ
すぐ先の日本に必ずやってくる、「終末期医療はどうあるべきなのか」という社会問題を、この作品を通して一緒に考えてもらえれば嬉しいですね。そして、少しでも皆さんがこの先の人生を、前に向かって生きる何かに繋がればと願っています。
久坂部羊 コメント
原作「神の手」のドラマ化についての思い
原作は安楽死を行う医師側の視点で、その是非と葛藤を描いたものです。さらに、日本の医療崩壊を阻止するため、過激な医師グループが「医療庁」の設立を画策するサイドストーリーを絡めています。そこに医師の不倫、政治家の暗躍、医師団体の崩壊、十人以上の殺人を入れ、小説を面白くするために“全部盛り”にしたような作品です。今から思うと詰め込みすぎです(笑)。それがドラマとしてどう料理されるか、楽しみにしています。
主演・椎名桔平の印象
椎名桔平さんには、以前、拙作「破裂」のドラマ化でも主人公の医師を演じていただきました。その知性、葛藤、秘めた野望、窮地に陥ったときの懊悩など、内面の表現は素晴らしいものでした。今回の白川も、誠実であるが故に、医療の限界と不条理に翻弄される医師なので、まさに椎名桔平さんはベストのキャスティングだと、心より嬉しく思っています。
視聴者へのメッセージ
安楽死はふだん皆さんの生活にはあまり関わりがありませんが、死ぬときには必要になる場合があります。
安楽死法がない日本は、「安楽死禁止法」が施行されているのも同然です。かといって、安楽死を安易に認めてしまうと、さまざまな危険が生じます。ドラマを通じて、この問題に少しでも多くの方が関心を持ち、皆さんがよりよい死を迎えるためのよすがになればと期待しています。
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リンク
- 神の手 | WOWOW
- 「神の手」特報
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椎名桔平が「連続ドラマW 神の手」で主演、安楽死がテーマの医療サスペンス(コメントあり / 動画あり)
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