イラン出身の
アメリカ・ニューヨークの日本人コミュニティを舞台とした本作。日本人高級クラブでホステスとして働く主人公・マキ役でモデル出身の
かつて「CUT」のアミール・ナデリに師事したシルハンにとって2本目の監督作である「MAKI マキ」。シルハンは本作の題材について「私は人が何かをつかんで逃すまいとする時に過去の一部を捨て去る、その過程に関心があります」「移民の時代ともいえる現代において、これは多くの人にとって身近なテーマであり、また今も私を捉えて離さないのです」と語っている。
「MAKI マキ」は、東京・ユーロスペースほか全国で順次ロードショー。
ナグメ・シルハン コメント
「MAKI」は一貫して「愛」を語る物語です。長年の協力者であり師匠でもあるアミール・ナデリ氏に本作のアイディアを相談した時、ナデリ氏は日本を舞台にした「CUT」をちょうど撮り終えた頃で、マキを演じる若い日本人女性を見つけるよう勧めてくれました。私は映画学校で知った黒澤、小林、溝口、木下といった日本の映画監督たちの作品に親しんできましたし、三島由紀夫、村上春樹、小川洋子といった近現代の日本文学の熱心な読者でもあります。いつも日本文化に魅了され、もっと知りたいと思い続けてきました。また、若い日本人が多いイーストビレッジに何年か住んでいたことがあるので、日本人コミュニティとの関わりがありました。私は人が何かをつかんで逃すまいとする時に過去の一部を捨て去る、その過程に関心があります。アメリカに住むイラン人として、私にはこの双対性が嫌というほどよく分かるからです。移民の時代ともいえる現代において、これは多くの人にとっ て身近なテーマであり、また今も私を捉えて離さないのです。
映画ナタリー @eiga_natalie
イラン出身の新鋭監督による「MAKI」公開、原田美枝子がNYのゴッドマザー役(コメントあり) https://t.co/4c8sNpvdKZ https://t.co/GPoKywgX50