SAKANAMONの結成10周年を記念して、彼らのミュージックビデオを手がける清水康彦の手によって制作された本作。この日の試写会には上映を支援したファンが集まった。彼らを前にSAKANAMONの藤森元生(Vo, G)は「出資してくれた皆さんも製作者の1人だと思ってます。“作ったみんなで一緒に観ようぜ”の会です。本当にありがとうございます」と感謝の言葉を投げかける。そしてアコースティックギターによる弾き語りで「クダラナインサイド」、本作の主題歌である「ロックバンド」、映画に登場した新曲「箱人間」の3曲を披露した。
本作では「サカナモンは、なぜ売れないのか」というテーマのもと、清水がSAKANAMONのツアーや日常生活を切り取っている。藤森は「フェイクドキュメンタリー的なところがある」と説明し、「ツアーとかでもずっとカメラ回ってたんですけど、大変ですね。気を使うと言うか。なんかしゃべんなきゃと思って、めちゃくちゃしゃべっちゃうんですよ。『でも監督はこういう画を撮りたいわけじゃないんじゃないかな?』とか気を回しながら、僕なりにがんばりました」と撮影を振り返った。
試写会では藤森の口から、「カメラを止めるな!」の話題も飛び出した。わずか2館という小規模公開から徐々に人気に火が付き、全国47都道府県、150館での拡大公開が決まった本作。藤森は「バズったら配給できるんじゃないかと思ったり。そんなことになったらうれしいなと思ってて。ネタバレはあんまりよくないけど、皆さん感想とかツイートしたら……いいんじゃないですか(笑)?」と全国公開への展望を語った。
終盤にはベースの森野光晴、ドラムの木村浩大、そして清水も壇上へ。清水は「(SAKANAMONが)もうちょっと売れてもいいのかなって本気で思ってまして。なんで売れないのかっていうことを思い浮かべながら、皆さんの力をお借りしてこの映画を撮りました。なんで売れないか……僕はこの映画を通じて気付くことができました。映画の中でもそれがわかるシーンがあると思うので、DVDでもう1回観てみてください」と呼びかけ、イベントの幕を下ろした。
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