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本作はキム・コッピ演じるヒロイン、ソンの憧れる人物になりきり、名前すら捨て10年間彼女を見守り続けた男3人の恋の顛末を描くラブストーリー。尾崎豊になりきる男役で池松、ブラッド・ピットになりきる男役で満島真之介、坂本龍馬になりきる男役で大倉孝二が出演している。
自身の出身地である福岡での上映について池松は「地元の友達が観に来てるので恥ずかしいんですよね」とポツリ。そして、池松は同郷の松居を「松居監督は狂っていたり破綻していたり、めちゃくちゃなんだけど、そこにある純粋さの純度が強く、それがずっと変わらない。小学校の頃の放課後の校舎裏の感覚というか、言葉ではない純粋さが魅力的だと思います」とたたえた。
続けて池松は「監督から“尾崎豊の映画”と聞いていたのですが、実際は全然違ってだまされました」と明かして会場に笑いを起こし、「尾崎豊を演じるのではなく、好きな人の憧れの人になりきっている人という設定なので難しさはありましたが、ラストに向けて尾崎豊とシンクロしていく瞬間などを皆様に感じていただければと思います」とアピールした。さらに「尾崎豊とは縁もある」という池松は「父親の影響が強いのですが、幼い頃に聴かされていて、自分が物心ついて初めて覚えた曲が『僕が僕であるために』でした」と劇中でも歌っている楽曲を挙げて思わぬ縁を告白する。
階段落ちや髪の毛を食べるなど、体を張った撮影について聞かれた池松は「映画の撮影というのは、”映画という魔法”がかかっていて、学園祭の最後の日がずっと続いているような感覚だと思います。その魔法にかかっていたので、スタントにも挑戦してみたのですが、結果、日に日に傷ができていきました」とエピソードを披露した。
イベント中には、コラムニストであり九州で放送されている数々の番組でレギュラーを持つ松居の母・トコが、生放送終わりで客席に駆け付け、場内から拍手が起こる一幕も。最後に池松は「ぜひ気楽な気持ちで観てください」とコメントし、松居は「どうしても福岡でヒットさせたい。僕らができることには限界があるから、皆さんの力を貸してほしい。言葉にしづらい作品かもしれないけど、それを誰かに伝えてほしいです」と真摯にメッセージを伝え、イベントを締めくくった。
「君が君で君だ」は7月7日より東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。
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