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宇野愛海、理学療法士を演じた主演作語る「患者さんとの距離感が大切で難しい」

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「歩けない僕らは」トークイベントの様子。左から佐藤快磨、板橋駿谷、宇野愛海、落合モトキ、門田宗大。

「歩けない僕らは」トークイベントの様子。左から佐藤快磨、板橋駿谷、宇野愛海、落合モトキ、門田宗大。

「歩けない僕らは」のトークイベントが本日4月15日に東京都内にて行われ、キャストの宇野愛海落合モトキ板橋駿谷、門田宗大と監督の佐藤快磨が登壇した。

回復期リハビリテーション病院を舞台とした本作は、宇野演じる新人理学療法士・宮下遥の奮闘を描くヒューマンドラマ。撮影にあたって、栃木・リハビリテーション花の舎(いえ)病院への取材を重ねた佐藤は「回復期リハビリでは患者とセラピストが1つの体を共有していくのですが、そのための言葉やコミュニケーションの答えのなさを描いた」と説明する。また、取材の中で聞いたセラピストの「リハビリをすることで歩けることが重要なのではなくて、歩いて何をするかが大事」という言葉に制作のヒントを得たことを明かす。

佐藤の取材に同行した宇野は、「主人公の遥と同じ1年目の理学療法士さんの話を聞けたことは大きかったです。『患者さんとの距離感が大切で難しい』という言葉を常に考えていました」と述懐。遥の先輩・田口に扮した劇団ロロの板橋は、「撮影の1年半前に舞台が始まって、初日の冒頭5分で靭帯を切ってしまった。その手術後、リハビリに通っていたときの経験を生かしました」とエピソードを披露し、「(理学療法士の)いろんな声がけや何気ない会話から安心感を得て、回復していく自分がわかった」と振り返った。

脳卒中のため左半身が不随となった柘植を演じた落合は、「同じ障害を抱える患者さんを、ただただ見ることから始めてシルエットを大切にした。明日自分にも起こることかもしれないと考えながら観てもらいたい」と語る。

続いて、注目してほしいシーンや好きなセリフを聞かれたキャスト陣。宇野は「あるものを壊すシーンが快感でした」、落合は「冒頭のシーン。本番でいきなり雨が降ったが、結果的によかった」、板橋は「作品全体の空気感。映画の中の日常と実際の生活の日常が変わらない雰囲気を感じてほしい」、門田は「1人ひとりのキャラクターの背景が感じられる点」と思い思いの回答をする。

最後に、佐藤が「もし突然自分が歩けなくなったら、大切な人が明日歩けなくなったら、と考えて制作しました。この映画を観ていただく方と一緒に、そのことについて考え続けることができたら」とメッセージを伝え、イベントを締めくくった。

「歩けない僕らは」は2019年に劇場公開予定。映画祭出品および東京と大阪での上映を目指すクラウドファンディングが、5月14日までMotionGalleryにて行われている。

(c)映画『歩けない僕らは』

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