映画ナタリー - 最新映画ニュースを日々配信

元・エビ中宇野愛海が主演務める短編映画に落合モトキ、板橋駿谷、山中聡ら出演

291

「歩けない僕らは」ビジュアル

「歩けない僕らは」ビジュアル

「嘘とホームラン」の仮題で発表されていた私立恵比寿中学の元メンバー・宇野愛海が主演を務める短編映画のタイトルが「歩けない僕らは」に決定。あわせて追加キャストが発表された。

「ガンバレとかうるせぇ」の佐藤快磨が監督を務める本作は、回復期リハビリテーション病院を舞台としたヒューマンドラマ。病院の関係者や元患者への取材をもとに、新人理学療法士・宮下遥の奮闘や、彼女を取り巻く人々の姿を描く。宇野が遥を演じるほか、堀春菜、細川岳、佐々木すみ江の出演が発表されていた。

今回、遥が担当することになる若くして脳卒中のため左半身が不随となった柘植を落合モトキ、遥の先輩でリーダー・田口を劇団ロロ板橋駿谷、柘植の後輩・安田を門田宗大、課長の日野を山中聡が演じることが明らかに。宇野は落合との共演について「常に適度な距離感を作ってくださっていて実際演じる上では距離感などあまり考えず取り組めたので助けられました」と述懐。落合は実際にリハビリ施設を見学したことに触れ「本物の現場の空気を感じられたのは、この役を演じるにあたってとてもためになる事でした」と振り返っている。

2017年末にクランクアップした「歩けない僕らは」は、今春完成予定。5月14日まで、映画祭出品および東京と大阪での上映を目指すクラウドファンディングがMotionGalleryにて実施される。

宇野愛海 コメント

理学療法士は距離感が難しい職業だと聞いていました。
その難しいと言われている関係性を表現すること、どうしたら本物の新人理学療法士さんに見えるのかリハビリの進め方や接し方など、細かい動作などできることは全てやろうと思いました。
実際の理学療法士さんと話す機会を作って頂いて、現場に居て指導していただけたということが私にとって大きかったなと思います。
担当患者である柘植さんとの距離感も凄く悩んだのですが、柘植役の落合さんが常に適度な距離感を作ってくださっていて実際演じる上では距離感などあまり考えず取り組めたので助けられました。
本編ではあまり描かれていないのですが、遥にとって彼氏である翔の存在は凄く大きいんです。そんな彼氏役の細川岳さんとは実際に一緒にバッティングセンターに行ったり、役の関係性について少ない時間の中で細かいところまでコミュニケーションを取ることができたので、自然と距離も縮めることができ、翔と遥の関係性を深められたと思います。
監督には遥の心情の変化で分からないところや違和感があるところは質問や相談をさせて頂いて話し合いながら丁寧に作り上げていけました。
自分が主演と知ってからプレッシャーで現場に入るのがずっと怖かったんです。
でも佐藤監督とお話しさせて頂いた時、不思議な包容力のような雰囲気があって、丁寧に向き合って下さりこんなに正面から接してくれる大人がいるのかって嬉しかったんです。
全力でぶつかれる信頼できる方だって思えて、絶妙な安心感を抱きました。
凄く穏やかな方で映画作りが好きなのが伝わってくる本当に格好良い監督です。
役について相談させて頂いていたときも毎回真摯に優しく向き合って下さって気持ちに嘘なく演技をすることができました。
今回の作品が佐藤監督じゃなかったらここまで納得のいく気持ちで役を演じれなかったかもしれないと思います。
監督がカットかけた後に言いに来てくださる「今のめちゃくちゃ良かったです」という言葉が温かくて大好きでした。
佐藤監督の現場に参加できたことが何より嬉しくて、時間がかかってでも佐藤監督の作品に絶対帰ってきたいです。
私は言葉で自分の気持ちを伝えるのが上手くないのですが、本当に沢山の方の助けがあって作られて、沢山の思いが詰まった映画です。
温かいとか、感動するとかじゃなくてもっと深いものがある。
患者さんと理学療法士の心が通じ合うとか、何が正解不正解とかじゃなく、全然答えは見つからなくて。
でもやりがいを感じて、真っ直ぐ向き合ったので、その気持ちを伝えたいです。1人でも多くの方に伝えたい、観ていただきたいです。
ご協力宜しくお願い致します。

落合モトキ コメント

今回柘植を演じさせていただいた落合モトキです。
「歩けない僕らは」の台本をいただいたのは撮影に入る約1カ月前でした。
僕の演じる柘植は30代で左半身麻痺を患う役でして、健常者の自分とはかけ離れてるものがあり、1回読んだ時は「今の自分にできるだろうか?」という考えが浮かんだというのが事実です。
監督やプロデューサーから「今度またリハビリ施設に行くので、来てみてください」と言われ、今回のロケ地になった"リハビリテーション花の舎病院"に初めて伺うことができました。
そこには若い方からお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんがセラピストの方々とマンツーマンでリハビリをしていました。
本物の現場の空気を感じられたのは、この役を演じるにあたってとてもためになる事でした。
監督は僕と歳が1つしか変わらず、近い距離感で考えを話し合いながら現場が進んで行きました。
この「歩けない僕らは」は、素敵な役者の方々が出演されているし、誰かの心に残る作品だと思うので、多くの人に観ていただけたらと思います。
よろしくお願いします。

佐藤快磨 コメント

突然歩けなくなってしまった人生。
歩ける自分がそれについて考えることは、あまりにももどかしく、おこがましいことだと思いました。それからずっと探し続けた回復期リハビリテーションを題材に自分が映画を撮る意味。
あるセラピストの方が言った、
「僕らは病気を治してはいない。ただ障害は変わる。そうすると考え方が変わる。大事なのは、歩けるようになることではなく、歩いてなにをするかなんです」
その言葉は歩ける自分にまっすぐ刺さった。
ひとりきりでは生きていけない人生。
そんなありきたりな当たり前のことを、必死に考え続けた先に、自分がこの映画を撮る意味があるんじゃないかと思いました。
その答えを観ていただきたいです。

(c)映画『歩けない僕らは』

映画ナタリーをフォロー