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Production I.G×中澤一登「B: The Beginning」キャラ&美術設定画が公開

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「B: The Beginning」美術設定画

「B: The Beginning」美術設定画

Production I.Gが制作するNetflixオリジナルアニメ「B: The Beginning」のキャラクター設定画と美術設定画が到着した。

中澤一登と山川吉樹が共同監督を務めた本作では、群島国家クレモナを舞台に、王立警察(RIS)の伝説的捜査官キース・風間・フリックが連続殺人犯Killer Bを追うさまが描かれる。

このたび設定画とともに、キャラクター5人のプロフィールが明らかになった。平田広明演じるキースは、親しい人から天才を意味する“ゲニ”と呼ばれるほど、驚異的な数学能力とプロファイリング能力を持つ人物だ。そして梶裕貴が声を当てる黒羽は、バイオリン工房で働く腕利きの職人。左目に秘密の能力を持ち、ある人物を探すためにクレモナに住んでいる。そして瀬戸麻沙美演じる星名リリィは、正義感が強い直情型のRIS若手捜査官で、キースの相棒。設定画にも豊かな表情が収められている。石川界人が声を担当する皆月は謎の組織マーケットメイカーのリーダーで、黒羽を狙う存在。また佐藤聡美が声優を務めるユナは、マーケットメイカーのメンバーで、常に皆月の脇に控える少女だ。また美術設定画では、リリィの実家でもあるヨーロッパ風のバイオリン工房や、RIS捜査官たちが集う捜査本部、クレモナの街の通りなどを確認できる。

この解禁にあたり、原作、監督、キャラクターデザイン、総作画監督を担当する中澤からコメントが到着した。中澤は作品について「そもそもこれをモチーフにしてものを作ってみたいと思ったのが、“黒”という色でした。和装の礼服の黒色は他に類を見ないくらい黒いんですが、色んな染料があって、それを全部混ぜれば黒になるんだそうです。色んなものが混じると黒になるって、意外と分かっているようで知らないなと」と説明。以下には美術デザインの伊井蔵、美術監督の田中孝典のコメントも掲載している。

「B: The Beginning」全12話は、3月2日よりNetflixにて全世界同時配信される。

中澤一登 コメント

そもそもこれをモチーフにしてものを作ってみたいと思ったのが、“黒”という色でした。和装の礼服の黒色は他に類を見ないくらい黒いんですが、色んな染料があって、それを全部混ぜれば黒になるんだそうです。色んなものが混じると黒になるって、意外と分かっているようで知らないなと。とにかくいろんな色が混ざると黒になるって感覚が面白くて、それは念頭にあった気がしますね。
最初にモチーフに出たのはクレモナというイタリアの観光地化されていない街。バイオリンなどの楽器製造で有名なところなんです。あとはキューバですね、当たり前のように旧車が走ってるんです。世界中にデザインが優れた国や町はいっぱいあって、そういうのをミクスチャーしていけば面白いんじゃないかと。
僕自身試したいことがいっぱいあって。昔のテレビはもっとたくさんできたんですけれど、今はできないことが多くなっちゃったのでやってないことをやってみたい、というのはずっとプロデューサーと話していました。日本のアニメはこういうやり方もできるんだよっていうのを少しでもできればと。やってよかったなというのはすごく思いました。

伊井蔵 コメント

王立警察ビルは新旧が共存する市街地にあります。その象徴となるよう多様な建物が融合した奇抜なデザインを心がけました。これが中澤監督からの「B: The Beginning」らしい最初の要望だったと思います。
「B: The Beginning」の世界はフィクションです。国や歴史の垣根を越えて色んな物が出てくるようになっていきました。日本建築も出てきます。ここでのアクションシーンは私のお気に入りです。中澤さんのアクションはどれも疾走感が有ってかっこいいですが、シチュエーションと相まって斬撃が最高に映えます。

田中孝典 コメント

RISの部屋に関してはラフの設定しか描けませんでしたが、照明と部屋の大きさは Production I.Gの制作部屋がモデルになっています。内装は東京丸の内の三菱一号館にあるカフェの雰囲気も参考にしています。
(リリィの実家の)この工房は家族の存在が見えない黒羽にとって職場であり家庭のような位置付けなので、内部の雰囲気に気を使いました。昼間は窓からの自然光と床からの光の反射を意識し、普段何気なく感じる暖かさを表現しています。夕方から夜にかけては本来仕事をするには暗すぎる照明に抑えています。現実的でなくてもキャラクターにフォーカスできる雰囲気を重視しました。
(中澤からは)例えば夜の表現について、最初の打ち合わせでヨーロッパの暗闇は日本と違って真っ暗でつぶれているんだ。それを出したいといった要望があったのが印象に残っています。シルエットだけでどこまで豊かに見せることが出来るかを考えました。東京と埼玉の境にある、狭山湖や多摩湖周辺の光が届かない森や水辺の雰囲気は今回常に頭にあった気がします。国や地域こそ違いますが、闇の向こうに見える光で成立する世界、見る人間の想像で補完する夜の表現のヒントになっています。

(c)Kazuto Nakazawa / Production I.G

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