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本作は、教師と生徒という立場で出会った男女が時を経て再会し、禁断の恋に落ちていくさまを描いたラブストーリー。本日はあいにくの雨模様だったが、劇中で雨が印象的に描かれているだけに、松本は「今朝起きたとき雨が降っているのを見て、この映画っぽくていい日だなと思いました」と口にする。
高校教師の葉山を演じた松本は、「この作品に出会えたことで、自分の芝居の幅が広がったんじゃないかと思います」と語り、「やったことのない役でしたし、削ぎ落としていく方向で演じたので、自分が今までやっていた方法とはまったく違った。また映画に呼んでいただける機会があったら、全然違う役をやれたらいいなと思います」と意欲をあらわに。葉山への思いを抑えられなくなる泉役の有村は、「映画の面白さを改めて感じました」としみじみ語り、「作品が終わるまではあまりお芝居が楽しいと思えないんです。作品が終わったあと、初めて楽しかったと思える。葛藤しながら映画を作る楽しさを改めて感じられました」と本作を通して得た思いを打ち明けた。
行定は本作のヒットを受け、「首がつながった!」と安堵の表情。「これが当たらなかったら路線変えようと思ってたんですよね」と漏らす行定に、松本は「マジっすか!?」と目を丸くする。行定は「僕は人間関係のあいまいさが好きなんです。それを描くのって映画だからできることで、決してわかりやすくしなくてもいい」と真意を説明し、「これが駄目だったらもっと物語を重視したジェットコースタームービーみたいなものを(笑)。でももうちょっとこういう作品を撮る猶予をもらえました。ありがとうございます」と冗談を交えつつ感謝を伝えた。
ここで松本と有村の2人に、サプライズで行定からの手紙が司会者によって読まれることに。松本への手紙は2人の出会いから始まり、「きみは本当は不器用でそのぶん、誰よりも努力してここにいる人なのだと思います」「そんな繊細なきみとは、もっともっと自由に旅をしてみたい。次はどんな冒険をしようか? その日を楽しみにしているよ」と今後への期待がつづられた。また有村に向けては、「あなたほど寡黙で芯の強い女優を私は知りません。これまで幾多の努力を重ね、夢をつかみとったあなたは、本当に女優に拘ってきた人だと思います」「あなたにはかたくなに、これからも演じることに拘りつづけて欲しい。そして、日本映画史に残る女優になってください」とのメッセージが。
手紙はモニターにも映し出され、有村は文字を追いながら目に涙を浮かべる。そして「このようにお手紙をいただいて……今までやってきてよかったなと思いました」と言葉を絞り出した。松本は「この手紙をいただけたことが、この映画に参加して一番の宝物なのかなと思います」と述べると、ステージ脇のスタッフに口パクで「ハンカチ!」と呼びかける。そして「ここで俺がポケットからサッと(ハンカチを)出せればよかったんだけど、入ってなかったなー!」と明るく振る舞い、手で涙をぬぐう有村を笑わせた。
「ナラタージュ」は全国の劇場で上映中。
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「ナラタージュ」松本潤&有村架純、行定勲からの手紙に感無量「一番の宝物」(写真14枚)
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