本日9月24日、「
スペインのマドリード国際映画祭で最優秀外国映画主演女優賞と最優秀監督賞を受賞した本作。実話をもとにした脇谷みどりの小説「希望のスイッチは、くすっ」の映画化作品で、阪神淡路大震災から半年後の兵庫県西宮市を舞台に、難病の娘、そして認知症と鬱病を併発した母親に挟まれながらひたむきに生きる女性を描く人間ドラマだ。
遠方の母親の命をつなぎとめるべく13年間で5000枚にも及ぶ葉書を送り続けた主人公・美幸を演じた鈴木は「奇跡の連続の1年でした。監督との出会いが、こんな賞をいただけるまで私を成長させてくださいました。人生のご褒美をもらった気分です」と感慨深そうに挨拶。ジャッキー・ウーは鈴木を「本当に勘が鋭くて、彼女と知り合えてよかった」と称賛し、「原作を読んで心を打たれました。生意気なんですが、たぶんこの映画は僕しか撮れないだろうなと思った」「ほかの監督はこういう映画だと“元気なお母さん”を撮ろうと思うんですけど、力任せにがんばるだけじゃなくひとつの信念を持っていて、ときに優しく、ときには攻撃的なこのキャラクターを描けるのは僕しかいないと思ってオファーを受けました」と語った。
美幸の母・喜子を演じた赤座は「最初、この母親は娘に対して愛情があるんだろうかという違和感を持ったんですけど、心の奥の深いところでわかりあってることを感じられた」と振り返る。主演のオファーが来たときの心境を司会に尋ねられた鈴木は 「『なんで鈴木紗理奈?』って思いました。女優としては経験も浅く学ぶしかないので、期待に応えられるように一生懸命がんばりました。監督に芝居というものを細かく指導していただいた」と述懐。そして、「母に支えてもらって踏ん張ってる日々があり、その支えのおかげで仕事に集中できました。賞を獲れてお母さんに恩返しができた」と涙ながらに語り、イベントの幕を引いた。なお、イベントには特別出演した
「キセキの葉書」は11月4日より、東京・ユーロライブほか全国で順次ロードショー。
鈴木紗理奈の映画作品
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