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沼田まほかるの同名小説を実写化した本作は、吉高演じる“人間の死”を心のよりどころとして生きてきた女性・美紗子が、殺人から逃れられず苦悩するさまを過去と現在を交錯させて描くミステリー。本日の会見には、吉高とともに過去パートに出演した
過去パートは2016年に撮影が済んでいるのに対し、現代パートの撮影は昨日7月8日に終了。クランクアップを迎え、熊澤は「過去と現代の撮影を同時に進めていたら、きっとここまで来ることはできなかった。そのくらい内容が濃く、俳優陣の体力も知力もすべて奪うような過酷な撮影の日々でした」と振り返った。またそれぞれ別の期間に撮ったことで、「現代パートの俳優陣が、過去パートのパワーに負けないぞ!という思いでやってくれて、いい掛け算になりました」とプラスの作用が生じたことを明かす。
先に撮影に臨んだ吉高は「早く現代パートも観たいです。2つのストーリーがどうやって交わっていくんだろう」と期待を述べ、「今こうやって皆さんと並んでいますが、(現代パートの俳優陣に)まったく親近感が湧かない(笑)。別の現場の方たちかな?と思うくらい」と素直な気持ちを口にした。殺人者という役どころだけに、「共演した人がどんどんクランクアップしていった(笑)」と吉高。一番長く撮影をともにしたという松山は、吉高との共演を「10年以上前からクセの強い女の子だなと思っていた。そういう人が本当に大好きなので、今回ちゃんと共演できてうれしかった」と報告し、佐津川は「拒食症の役なので減量中だったのですが、食事を買いに行く時間がなかったとき、吉高さんがサラダとゆで卵を買ってきてくれて。もう、好き!ってなりました」と目を輝かせた。
続いて現代パートの面々も撮影を振り返ろうとするが、ネタバレを防ぐのに苦労し、最終的に松坂は「“あれ”がああなって、“これ”がこうなるんですよ」と漠然とした説明で笑いを起こす。清野から「オムレツ作りましたよね?」と聞かれると、松坂は思い出したように「あれは緊張しました」と嘆き、「何度も作ったので、ケータリングのところに置いたりしたんですけどほとんど誰も食べてくれなかったです」と渋い顔。また木村は「心の中で『いつか終わる、いつか終わる』と唱えていました」とハードな撮影中の心境を明かした。
最後に吉高は「こんなにも自分が関わっていない期間やシーンのある映画は初めて。全体を把握しているのは監督だけですよね」と改めて驚きつつ、「昨日撮り終わって本当に2カ月後に公開できるんですか? 何か手伝いますよ?という気持ち(笑)。仕上がりがとても楽しみです!」と期待を寄せた。
「ユリゴコロ」は9月23日より全国でロードショー。
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