ドキュメンタリー「
「徘徊 ママリン87歳の夏」の
田中は作品について「戦災や震災など時代を生き抜いた庶民のユーモア溢れるたくましさを芯に置く記憶映画となった」とコメント。YouTubeで公開中の予告編では、「これが最後の晴れ舞台」などと話す関係者のインタビューや、ユニークなショーの様子を観ることができる。
田中幸夫 コメント
2015年春、見寺貞子教授に初めてお会いした。神戸の洒落た喫茶店。
コムデギャルソンで見事にきめた見寺教授は言った。「兵庫区でファッションショーを10年続けています。
出演者は高齢者の皆さんです。映画になりませんか?」2015年……戦後70年、阪神淡路大震災後20年。
そのとき脳裏に鮮明に甦るものがあった。1995年某TV局で作った震災特番ドキュメンタリー。
舞台は兵庫区、出演者は会下山ラジオ体操会の人たち。「あの人たちはどうしているんだろう。
ファッションショーに参加している人もいるに違いない。」震災後3本の長編ドキュメンタリーを作った私は、もう震災関係は作りたくないと、20年封印していた。そんな私が今なら作れるかもしれないと思ったのは、見寺さんの強い覚悟と何よりもその人柄だった。この人となら作れる……。
8カ月後、「長編記憶映画 神様たちの街」は完成した。映画は、戦災や震災など時代を生き抜いた庶民のユーモア溢れるたくましさを芯に置く記憶映画となった。私は自身が体験していない終戦の日を初めて描いた。
2015年8月15日 神戸。私が感じた時代の空気はどのように映っているのだろう。
※動画は現在非公開です。
田中幸夫の映画作品
リンク
- 「神様たちの街」公式サイト
- 「神様たちの街」予告編
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映画ナタリー @eiga_natalie
高齢者たちによるユニークなファッションショーに密着、「神様たちの街」公開 https://t.co/eWFGkjqiks https://t.co/3XglCxSh5z