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「スワロウテイル」「キル・ビル」手がけた美術監督・種田陽平が児童書を刊行

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映画美術監督の種田陽平が作家・野山伸とコラボレーションした児童書「ステラと未来」が、本日9月11日に発売された。

「ステラと未来」は、タワーの349階に暮らし「ママ」と呼ばれる養育ロボットに育てられている少女と、氷でできた薄暗い世界でたくさんの「おとうさん」に育てられている少年の物語。種田は本書のために40点に上るイラストレーションを描き下ろしている。

種田は、日本、中国、アメリカなどを股にかけ国際的に活動。岩井俊二の「スワロウテイル」や是枝裕和の「空気人形」、海外の監督ではチャン・イーモウの「金陵十三釵」やクエンティン・タランティーノの「キル・ビル」などの美術を手がけた。また、スタジオジブリの「思い出のマーニー」などアニメーション作品にも携わっている。現在、愛知・地球市民交流センター体育館にて「思い出のマーニー×種田陽平展」が開催中。また、コンセプトデザインを担当した三谷幸喜監督作「ギャラクシー街道」が10月24日より公開される。

ステラと未来

講談社 2015年9月11日(金)発売
原案・絵:種田陽平
文:野山伸
価格:1620円

種田陽平 コメント

読むものも観るものも、刺激たっぷりの作品が世の中の主流ですが、「ステラと未来」は、表面的な過剰さをそぎ落としたとても静かな本です。
少女の一言から、少年の佇まいから、読む人が感覚や想像力を起動させ、主人公たちの世界に入り込んで楽しむ余地がたっぷりある作品にしたかった。
幼いころ、これはどういうことだろう、どういう意味だろう、とクエスチョン・マークが頭に浮かぶ本が好きでした。
今、そういった本を挙げるとしたら、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」、サン・テグジュペリの「星の王子さま」、一連の宮沢賢治の作品になるでしょうか。
答えを自分でゆっくり探していくことができる本ですね。手元においてときどき読み返す。
そんな一冊にこの「ステラと未来」もなってくれたら嬉しいです。

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