戦争が普通の青年を殺人マシーンに変える「あの日の声を探して」特別映像

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1999年のチェチェン共和国を舞台にした「あの日の声を探して」の特別映像と監督のコメントが届いた。

「あの日の声を探して」場面写真 (c) La Petite Reine / La Classe Américaine / Roger Arpajou

「あの日の声を探して」場面写真 (c) La Petite Reine / La Classe Américaine / Roger Arpajou

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「あの日の声を探して」場面写真 (c) La Petite Reine / La Classe Américaine / Roger Arpajou

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「あの日の声を探して」は、2012年に「アーティスト」でアカデミー賞監督賞を受賞したミシェル・アザナヴィシウスの最新作。両親を目の前で殺されたショックで声が出なくなった少年ハジと、彼に救いの手を差し伸べようとするEUの女性職員キャロルの交流が切り取られる。一方で、軍への入隊を強いられた青年コーリャの変化を通して、チェチェンに侵攻する側であるロシア軍の内情も描く。

「あの日の声を探して」撮影風景 (c) La Petite Reine / La Classe Américaine / Roger Arpajou

「あの日の声を探して」撮影風景 (c) La Petite Reine / La Classe Américaine / Roger Arpajou[拡大]

この特別映像には、コーリャが混沌とした戦場で初めて任務に就く場面が収められている。彼はごく普通の生活を送る青年だったが、軍の厳しい訓練を経て派遣された先で人殺しに手を染めたことをきっかけに、殺人マシーンへと変貌していく。

監督のアザナヴィシウスはコーリャの人物造形のヒントを、スタンリー・キューブリックが軍隊の狂気を描いた「フルメタル・ジャケット」から得たという。そして「人間は順応する生きものです。心に傷を負った9歳のハジが悲しみを乗り越え成長していく様子と、コーリャが人を虐殺する人間になってしまうプロセスは表裏一体ですが、立場が逆であれば同じ道をたどることもある」と、境遇が人を容易く変化させる空しさについて真摯に語っている。

「あの日の声を探して」はTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開中。

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