予告編には映画の核となるシーンや「はだしのゲン」のカットをふんだんに使用。学校図書館での閲覧制限を求める声が上がり、広島市の平和教材から消えるなどして議論を呼んだ「はだしのゲン」の現在を映し出す。また出演者が「はだしのゲン」や作者の中沢への思いを語る姿も捉えた。
ドキュメンタリー映画「はだしのゲンはまだ怒っている」予告編
「はだしのゲンはまだ怒っている」は、2024年9月にBS12トゥエルビで放送されたドキュメンタリー番組「『はだしのゲン』の熱伝導 ~原爆漫画を伝える人々~」の映画化作品。メディア・アンビシャス映像部門の大賞、第15回衛星放送協会オリジナル番組アワード番組部門のドキュメンタリー最優秀賞を受賞した番組を、数々のドキュメンタリーを手がける
内田也哉子コメント
「6歳の中沢さんが見た地獄」から、
私たち大人は何を学べるでしょうか。
小さなゲンを常に心に抱くことで、
平和ある未来は自ずと形作られるのだと思います。
宇多丸コメント
もし、『はだしのゲン』がこれほど広く読まれていなければ……核兵器というものに対して、日本人の多くもまた、 いまだにハリウッド映画レベルの呑気な認識しか持てていなかったかもしれない。不愉快な現実=歴史をこそ直視し語り継ごうとするこの真の「国民的マンガ」を、つまり我々は決して、手放してはならないのだ。
武田砂鉄コメント
まだ怒っているゲンが、ずっと問いかけてくる。
歴史とは都合よく捻じ曲げられるものだと予見していたのかもしれない。
宮崎園子コメント
軍国主義と核兵器の犠牲になった人々の声を背負って、怒り続けたゲン。
その居場所が、広島にすらなくなりつつある。
ゲンの怒りは嘆きにもなり、今、わたしたちに向けられている。
もう忘れてしまったのか、再び繰り返すのか、と。
信友直子コメント
30年来の盟友が、平和への祈りを込めて、凄い熱量で「被曝80年」に発信する傑作。後世に残すべき貴重な証言の数々は、監督の人柄が引き出したものだろう。そして思わずニヤリとさせる毒も忘れない。さすが込山監督!
森達也コメント
プーチンの脅しによって核抑止論がまやかしであることが明らかになったはずなのに、いまだに日本は核兵器禁止条約に加盟しない。イスラエルを西側世界は止められない。歴史修正やヘイトは増えている。ゲンは「まだ怒ってい る」のではなく、「もっと怒っている」はずだ。
映画「はだしのゲンはまだ怒っている」
広島県 サロンシネマ:2025年11月14日公開
東京都 ポレポレ東中野:2025年11月15日公開
ほか全国順次公開
スタッフ
企画・監督・編集:
プロデューサー:高橋良美、木村利香
共同プロデューサー:大島新、前田亜紀
音楽:茂野雅道
制作:東京サウンド・プロダクション
制作協力:ネツゲン
宣伝協力:リガード
配給:アギィ
製作:BS12 トゥエルビ
関連記事
志池 一利 @cazoo_ck
「はだしのゲンはまだ怒っている」予告公開 議論を呼ぶ「はだしのゲン」の現在を映す(コメントあり) - コミックナタリー https://t.co/MM7E0pOCQg