「JOJODAY」ライブにクイズに大熱狂、即興アテレコで会場が“最高のゲーセン”化

荒木飛呂彦原作によるアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのファンイベント「JOJODAY STAGE」が、去る4月12日に東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された。

3月21日から4月28日にかけて東京・渋谷エリアでは、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのさまざまなコラボ企画を実施中。そのメインコンテンツ「JOJODAY STAGE」には、ジョナサン・ジョースター役の興津和幸、空条承太郎役の小野大輔、レオーネ・アバッキオ役の諏訪部順一、空条徐倫役のファイルーズあい、TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」の歴代オープニング曲を紡いできたJO☆STARSのTOMMY、Coda、JINに加え、MCとしてケンドーコバヤシと内田敦子が登壇した。

ステージが暗転した後、一気に明るくなると、まばゆい照明の中からTOMMYが登場。「ジョジョ～その血の運命（さだめ）～」を歌い始めると、観客は立ち上がり、思い思いにペンライトを振って応える。サビの「その血の運命 ジョジョ」の部分は会場全体で大合唱。ラストにはTOMMYの呼びかけでキャストやMCがステージに集結した。

キャスト陣はそれぞれが演じたキャラクターのセリフを交えつつ挨拶。昨年12月31日から今年3月31日まで心的外傷後ストレス障害（PTSD）の治療に専念し、一部活動を制限していたファイルーズにとって、今日は復帰後初のイベントだ。ファイルーズは再びファンと会えたことの喜びを伝え、4年前のキャスト発表時のイベントでも身につけていたという胸元の缶バッジを披露した。

最初のコーナーではアニメーションシリーズの「これまで」を振り返り。キャスト陣は原作との出会いやアニメの魅力についてトークを展開する。また「ジョジョの奇妙な冒険 戦闘潮流」ジョセフ・ジョースター役の杉田智和、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」東方仗助役の小野友樹、「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」ジョルノ・ジョバァーナ役の小野賢章も映像で出演。そのコメントをもとに、「魅力的だと思うキャラクターは？」「転生するなら？」「勇気をくれたセリフは？」といったクイズが出題された。

そのクイズに会場のキャスト陣はお助け機能の「会場オーディエンス」「50/50」「テレフォン」を使いながら回答。最後には「テレフォン」の声の主として、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」モハメド・アヴドゥル役の三宅健太がステージに登場し、頼りないヒントだったことを謝罪して場を和ませる。さらに5月23日公開の映画「岸辺露伴は動かない 懺悔室」で岸辺露伴を演じる高橋一生のビデオメッセージも上映され、会場を沸かせた。

ここでゲームの「これまで」を振り返るために、懐かしの対戦格闘ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産」がプレイされることに。興津がプレイヤーとなり、ほかのキャスト陣は後ろでストーリーモードのセリフを読み上げる。興津は承太郎を選び、アヴドゥルと対戦。強力な“オラオララッシュ”で見事勝利を収めると、承太郎役の小野が「やれやれだぜ」と一言。興津は「最高のゲーセンに来た気分」と笑顔を見せ、会場も盛り上がった。

イベントでは、「『ジョジョの奇妙な冒険』アニメーションシリーズ エピソード総選挙」の結果も発表に。3月10日から30日まで特設サイトでは、各シリーズにおける印象的なエピソードへの投票を募っていた。最終的な総得票数は約5万390票。「ファントムブラッド」では第1話「侵略者ディオ」、「戦闘潮流」では第20話「シーザー孤独の青春」、「スターダストクルセイダース」では第48話「遥かなる旅路 さらば友よ」、「ダイヤモンドは砕けない」では第10話「イタリア料理を食べに行こう」、「黄金の風」では第28話「今にも落ちて来そうな空の下で」、「ストーンオーシャン」では第38話「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」が1位に輝いた。この総選挙にランクインしたエピソードは、7月よりテレビで再放送される。

終盤、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの「これから」に関する情報を続々と発表。今夏、渋谷PARCOにオープンする「ジョジョの奇妙な冒険」の公式ショップ「THE★JOJO WORLD」には、荒木の描き下ろしイラストが掲出されることが明らかになった。全容は今後のお楽しみとのことだが、イラストに描かれるのは“9人”だという。さらに新作アプリゲームが年内にリリースされることも発表された。

最後はJO☆STARSによるライブコーナーへ。Codaは「Coda Fighting Gold」「BLOODY STREAM」、JINは「STAND PROUD」を披露し、最後はJO☆STARS全員で「ジョジョ その血の記憶～end of THE WORLD～」を歌い上げる。ラストはキャスト陣も拍手で再びステージへ。ファイルーズが感極まり、涙を浮かべながら「ジョジョ」への愛を語ると、三宅が小野に「いい娘を持ったな！」と声をかけた。

全員がステージからはけた後、「ジョジョの奇妙な冒険」の第7部が「スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険」としてアニメ化されることがスクリーンで発表に。イメージビジュアルも映し出され、会場からは興奮のざわめきが起きた。