「忍たま」森久保祥太郎が大西流星＆藤原丈一郎にサプライズの手紙、2人を称賛

尼子騒兵衛原作によるアニメ「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」のイベント「ありがとう心から舞台挨拶の段」が、本日2月24日に東京・丸の内ピカデリーで開催され、ゲスト声優として出演したなにわ男子の大西流星と藤原丈一郎、藤森雅也監督が登壇した。

今作が声優初挑戦となった大西と藤原。大西は忍術学園の卒業生である桜木清右衛門、藤原は同じく卒業生の若王寺勘兵衛を演じた。去る12月20日に映画が公開されてから約2カ月が経ち、周囲からの反響を問われた大西は「（周囲の）スタッフさんが『大西くんと藤原くんがどの役だったかわからなかった』と言ってくださって、ちょっとでも馴染めてたのかなっていう褒め言葉に聞こえてとてもうれしかったです」とコメント。自身でムビチケを10枚ほど購入し、友人に配ったという藤原は「友達が観に行ってくれて『めっちゃ面白かった！』と。ただ、流星も言ってた通り『どこに出てるかわからなかった』と言っていて。馴染めてたのかなと思うと僕たちとしてはうれしい」と喜びを滲ませた。

またイベントでは、尼子騒兵衛が描いた桜木清右衛門と若王寺勘兵衛のイラストとコメントを公開。尼子は2人のキャラクターについて「現六年生より1つ年上、もちろん現六年生より強くカッコよくあらねばならない。1人は、そうだなあ……。現キャラにはあまりいない困り眉だ！ 困り眉って優男だよなあ。でも強い武闘派！ 名前は桜木清右衛門。じゃあコンビを組む卒業生は？ 優男に対して、歌舞伎役者のような眼力バッチバチの無骨な男。それなのに頭脳派、若王寺勘兵衛。その2人の武器は？ 所属していた委員会は？ 星座は？ 血液型は？と肉付けしていきました」と説明する。また「彼らの声を大西流星さんと藤原丈一郎さんが担当してくださると伺ったのは驚きました。決め書きではないのにおふたりのお声がイメージぴったりで、勘兵衛は男らしい風貌まで似ているなんて。映画で初登場のキャラクターに生き生きとした命を吹き込んでくれて、ありがとうございます」と感謝を述べた。

尼子のコメントを受けて、藤森監督は「（清右衛門と勘兵衛は）原作には登場しないキャラなので、原作ファンは心配していたところもあったんだけれど、映画を観たら手のひらを返しましたからね（笑）」と述懐。ファンからの「この2人の活躍をもっと見たい」という声を受けて「それくらい馴染んでいたと思います」と語った。

大西と藤原がアフレコに挑んだ際、現場には演技指導として雑渡昆奈門役の森久保祥太郎が同席。大西はその際を振り返り「（アフレコでは）台本を見ながら声を合わせていくんですけど、台本にはないけど絵ではちょっと口を空けているようなときに、自然と人間って声が出るよね、ということを教えてくださって。そういった台本にはない声を『こういうふうに解釈しながら出せばいいよ』と隣で教えてくださったので、贅沢な現場でした」とはにかむ。藤原も「限られた時間の中で、アクションシーンの声の出し方とかいろいろ教えていただいて、短時間でしたが素晴らしいご指導をしていただきました」と感謝を口にする。

するとここで、大西と藤原にはサプライズで、森久保からの手紙が読み上げられる。手紙の中で、森久保は大西と藤原を「2人ともアフレコ経験は少ないと聞き、当日はやや緊張の面持ちでしたが、テストが始まるとその思い切りのいい芝居に驚きました。さすが数々のステージを経験されているおふたりだけあって、舞台度胸が素晴らしい！」と称賛。また「わからないことや自分が演じたい方向性が明確なので、してくださった質問も的確だし、その答えを受けて即座に芝居に取り込めるという能力は、これまたさすがでした。特に今回はアクションシーンが多かったので、絵に合わせることが大変だったと思いますが、ダンスで培われた感なのか、見事に対応されていましたね。あれはあんなに簡単に収録できるものではないんですよ、お見事です！」と続け、「また機会がありましたら2人と共演できることを楽しみにしております」と締めくくった。

森久保からの手紙を受け、「ありがとうございます！」「めっちゃうれしいね」と顔を見合わせて喜びの笑みを浮かべる大西と藤原。大西は「これからも声優をする機会が来るかもしれないですすし、そのときは森久保さんに教わったことをたくさん発揮できるようにがんばりたいと思います。また共演できるように、僕たちも精進していきます。待っていてください！」、藤原は「同じシーンでいろいろ学べて、本当に勉強になりました。たくさん聞きたいことがありますので、ご飯連れて行ってください！」と森久保へメッセージを送った。

イベントの最後、藤森監督は「『忍たま乱太郎』という作品は、TVシリーズを作っている人たちが積み重ねてきたもののうえに成り立っている。なので、劇場版を観てくださった人たちに、TVアニメを作り続けているスタッフにも思いを馳せていただけるとありがたいなと思っております」と挨拶。藤原は昨年12月から行われたなにわ男子のアジアツアーに触れ、「ライブでも『勇気100％』を歌わせていただいたんですが、そのときにスクリーンに『忍たま乱太郎』のアニメ映像を流したときに（海外の）ファンの皆さんも知ってくださっていて、日本だけじゃなく世界中で愛されているのを感じました。僕たちも『忍たま』シリーズに負けないように、日本中、世界中に愛される存在になっていきたいと思いました」と話した。

また大西は「公開から2カ月が経っていても熱気が冷めないまま盛り上がっているのをうれしく思いますし、その映画の一員として携われていることを誇りに思っております。僕も『忍たま』は好きだったんですが、この映画と出会って、見たことのない『忍たま』の世界観の面白さに気づかせていただきましたし、映画を通してこれからの活動に関してもいろんな夢が生まれてきたと思います。これからもどうぞ、なにわ男子も『忍たま』もよろしくお願いします」と語った。

「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」は全国で上映中。なお主題歌「ありがとう心から」、テーマ曲「勇気100％」は大西と藤原が所属するなにわ男子が歌唱している。