「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-」の大ヒット御礼舞台挨拶が、本日2月2日に東京・TOHOシネマズ新宿で開催され、シュウジ・イトウ役の
先行上映中の「機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」は、日本テレビ系例で放送予定の「ガンダム」シリーズ最新作「機動戦士 Gundam GQuuuuuuX」の一部話数を劇場用に再構築した劇場先行版。会場では1月17日の公開から14日間で、観客動員数100万人を突破したことが告げられる。それを聞いて土屋はすでに3回劇場に足を運んだことを報告し、榎戸は「知り合いから『緑のおじさんがすごく人気だ』って聞いたんだけど、ネットでは具体的な名前が伏せられていて、緑のおじさんが誰のことを言っているのか全然わからなかったです(笑)。脚本家でも知らないキャラがいるのかって思いました」とコメント。鶴巻監督は「先行上映のヒットもそうですし、pixivやXでファンアートが盛り上がっていてうれしいなと。めっちゃ検索しています」と言って、笑顔を見せた。
スタジオカラーとサンライズが初タッグを組んだ「GQuuuuuuX」。「『ガンダム』シリーズ最新作の監督をやらないか」という話が来たときのことを尋ねられた鶴巻監督は、自身が提出した企画書について触れ、「『ガンダム』には(『ガンダム』本来の歴史を描く)『宇宙世紀』版と、『オルタナティブ』と言われている『宇宙世紀』ではない話があって、どちらをやれと指示されていたわけではないんですが、この話を聞いたときから『オルタナティブ』をやるということは全く考えていなくて。ただifの話にはなるので、先方からNGを出されるんじゃないかと思いながら、(『宇宙世紀』の)企画書を出しました」と振り返る。榎戸は「どの時代を描くのかというのが一番の関心ごとだったんですけど、鶴巻監督がやるんだったら間違いなく『宇宙世紀』ものだろうなと思っていました」と確信していたことを述べた。
ここで土屋から、鶴巻監督、榎戸へ「戦闘シーンを描くにあたり大切にしたことや、これまでになかった苦労があれば教えてほしい」という質問が飛び出す。榎戸は劇中に登場する武器に触れ、「鶴巻監督からは最初から、『ビームライフルの打ち合いだけの戦闘は面白くない』とは言われていて。『じゃあ武器は何を使うんですか』と聞いたら、ザクのヒートホークだと返ってきて、一番頭が真っ白になった瞬間なんですけど(笑)。ビームライフルやビームサーベルだと、簡単に勝負が決まってしまって、バトル自体があまり面白くならないと。それで今回はあえてヒートホークを使う形となったんですが、できたフィルムを見るとさすが鶴巻監督、ロボット戦闘シーンのプロ中のプロだなと思いました」と称賛した。
続いて、マチュとニャアンが改札で出会うシーンについて話が及ぶ。榎戸は「あのシーンは鶴巻監督のアイデア。マチュとニャアンがいきなりぶつかるというのは、すごく鶴巻監督らしいというか。『フリクリ』で主人公がヒロインのハル子と出会うときに、ベスパに乗った宇宙人が主人公の頭を殴りにくるんだけど、それに近い形で、やっぱリアクション込みで出会わせるのが、鶴巻監督の主人公の出会わせ方なんだなって思いましたね」と話す。
マチュとシュウジが橋の下で出会うシーンについては、どんな感じで描こうとしたのかと尋ねられると、鶴巻監督は「まずスペースコロニーのロケーションをしっかり描きたいなと思ったんですよね。ロンドンの運河のようなイメージで、街の中に運河があって、その上を橋が通っているから、橋の下もある。僕はよくYouTubeで『パルクール』(走る・跳ぶ・登るなどの移動動作で心身を鍛える運動方法)の動画を観ているんだけど、よく『パルクール』のチームが狭い石造りの橋の下でやっているんですよ。『フリクリ』でもそうだったんですけど、僕、橋の下が大好きなので(笑)。大事なことは橋の下で始めようと思ったのもあって、そうしました」と答える。それを受けて榎戸は、「僕も同じで、スペースコロニーを描くときは、なるべくそれっぽくないものを出したほうがいいだろうなとは思っていて。運河もそうだし、神社とか。そういう今まで描かれていないロケーションを提案すると、監督は機嫌がよくなる(笑)」と言って、会場の笑いを誘った。
脚本には榎戸とともに、
イベントでは、土屋が本日より「GQuuuuuuX」のアンバサダーに就任したことを発表。鶴巻監督からたすきを授与されると、土屋は「『がんばるぞ』とガンダムが言っている」と意気込みを語る。さらに鶴巻監督の誕生日であることも明らかに。土屋から鶴巻監督にサプライズで花束がプレゼントされると、会場は大きな拍手に包まれた。
最後は鶴巻和哉監督が挨拶。「まだまだ上映が続くわけですが、テレビになるとこのままの展開、つながりでは多分放送されないんですよ。なので映画でしか観られないシーンやつなぎ方になりますので、これを目に焼き付けておいてほしいなと思います。今後も『GQuuuuuuX』をよろしくお願いします」とと呼びかけた。
「機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」
上映中
TVアニメ「機動戦士 Gundam GQuuuuuuX」
日本テレビ系列にて放送予定
スタッフ
制作:スタジオカラー/サンライズ
原作:矢立肇/
監督:
シリーズ構成:榎戸洋司
脚本:榎戸洋司/
キャラクターデザイン:竹
メカニカルデザイン:山下いくと
アニメーションキャラクターデザイン・キャラクター総作画監督:池田由美/小堀史絵
アニメーションメカニカルデザイン・メカニカル総作画監督:金世俊
デザインワークス:渭原敏明/前田真宏/阿部慎吾/松原秀典/射尾卓弥/井関修一/高倉武史/絵を描くPETER/網/mebae/稲田航/ミズノシンヤ/大村祐介/出渕裕/増田朋子/林絢雯/庵野秀明/鶴巻和哉
美術設定:加藤浩(ととにゃん)
コンセプトアート:上田創
画コンテ:鶴巻和哉/庵野秀明/前田真宏/谷田部透湖
演出:鶴巻和哉/小松田大全/谷田部透湖
キャラクター作画監督:松原秀典/中村真由美/井関修一
メカニカル作画監督:阿部慎吾/浅野元
ディティールワークス:渭原敏明/田中達也/前田真宏
動画検査:村田康人
デジタル動画検査:彼末真由子(スタジオエイトカラーズ)/三浦綾華/中野江美
色彩設計:井上あきこ(Wish)
色指定・検査:久島早映子(Wish)/岡本ひろみ(Wish)
特殊効果:イノイエシン
美術監督:加藤浩(ととにゃん)
美術監督補佐:後藤千尋(ととにゃん)
CGI監督:鈴木貴志
CGIアニメーションディレクター:岩里昌則/森本シグマ
CGIモデリングディレクター:若月薪太郎/楠戸亮介
CGIテクニカルディレクター:熊谷春助
CGIアートディレクター:小林浩康
グラフィックデザインディレクター:座間香代子
ビジュアルデベロップメントディレクター:千合洋輔
撮影監督:塩川智幸(T2 studio)
撮影アドバイザー:福士享(T2 studio)
特技監督:矢辺洋章
ルックデベロップメント:平林奈々恵/三木陽子
編集:󠄀辻󠄀田恵美
音楽:照井順政/蓮尾理之
音響監督:山田陽(サウンドチーム・ドンファン)
音響効果:山谷尚人(サウンドボックス)
主・プロデューサー:杉谷勇樹
エグゼクティブ・プロデューサー:小形尚弘
プロデューサー:笠井圭介
制作デスク・設定制作:田中隼人
デジタル制作デスク:藤原滉平
配給:東宝/バンダイナムコフィルムワークス
宣伝:バンダイナムコフィルムワークス/松竹/スタジオカラー/日本テレビ放送網/東宝
製作:バンダイナムコフィルムワークス
キャスト
アマテ・ユズリハ(マチュ):黒沢ともよ
ニャアン:石川由依
シュウジ・イトウ:
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楊(やん) @yan_negimabeya
【イベントレポート】「GQuuuuuuX」改札、橋の下 鶴巻和哉&榎戸洋司が出会いのシーンについて言及 https://t.co/ZQ0XAzv9xm