ノクターンブギ劇団、初のリアルイベント開催 4編の朗読劇で笑いと涙誘う

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ショートアニメ「ノクターンブギ」から生まれたノクターンブキ劇団のイベント「ノクターンブギ劇団 朗読劇&トークイベント ~TRAVELING GIRLS~」が、去る5月11日に東京・ギャラリー・ルデコで開催された。複数の声優が所属する同劇団から、このイベントには瀬戸麻沙美早見沙織吉田仁美の3人が出演した。

左から森田と純平、早見沙織、瀬戸麻沙美、吉田仁美。

左から森田と純平、早見沙織、瀬戸麻沙美、吉田仁美。

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ノクターンブギ劇団は「LOST SONG」や「キミとフィットボクシング」といったアニメの監督として知られる森田と純平が主宰。コロナ禍中の2020年7月に始まったアニメを母体に、彼が脚本や演出を手がけるドラマやコンテンツを基本的にはリモートで収録し、YouTubeなどで配信してきたため、今回のイベントが彼らにとって初のリアル開催となる。

左から早見沙織、瀬戸麻沙美。

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朗読劇は4編あり、「旅するガール 前編/後編」はOL3人組が主人公の物語。珍道中といった風情の旅路が、声優陣の身振り手振りやアドリブを交えてユーモラスに紡がれていく。しかしその中で道がループしていたり、登場人物のドッペルゲンガーが現れたりといったオカルト要素もふいに顔を出し、独特の空気を生み出していた。

「隙間の母」は瀬戸が演じるこげ茶川茶子と吉田が演じる姿見霞美という久々に会った友達同士が、早見が演じる占い師に面白おかしく占われるというコメディだった。しかしこげ茶川はすでに亡くなっており、その場にいたのは幽霊だったとふとしたことから判明。それまでこげ茶川と姿見は仲良く話をしているように見えて、実は会話していなかったという森田と純平らしい仕掛けで観客の肝を冷やす。

吉田仁美

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最後に語られた「アイタイヒト」は人類の大半が宇宙に旅立つ中地球に残されたとある親子とAIが、時折降り注ぐタイムカプセルの中身を解析するというSFストーリー。ノクターンブギ劇団が過去に配信した「アナタトイツカ」とリンクするある要素が明らかになると、客席からは涙をすすり上げる音が聞こえた。

こうしたバラエティに富んだ朗読劇の合間には、森田と純平と3人の声優がトークを交わす。前半の「ノクターンブギの活動を続けられるモチベーションは?」というファンからの質問に、「(ずっとリモートで収録しているので)朗読劇をやりたいと当初から言っていた」と劇団としての1つの目標を振り返った瀬戸は、「今日は夢が1つ叶った」と喜びの表情を見せる。また早見が森田と純平の脚本の面白さがモチベーションになっていると語ると、吉田も「(次の話の)脚本がまだかなと思う」と同意する。それを受けて森田と純平は「もっと(称賛を)」「やったぜ」とおどけながら引き続き声優陣からの絶賛を浴びていた。

なかやまきんに君のモノマネをする瀬戸麻沙美。

なかやまきんに君のモノマネをする瀬戸麻沙美。[拡大]

また後半のトークパートでは言葉を題材にした人狼ゲームに声優陣が挑戦。その結果、罰ゲームとしてモノマネをすることになったのは早見と瀬戸。早見は得意の黒柳徹子のマネを開始して瀬戸を急かすが、一方の瀬戸はなかなか真似する対象を閃くことができない。思い悩んだ末に瀬戸が選んだのはなかやまきんに君で、「パワー!」「ヤー!」とパワー系のモノマネを繰り出してことなきを得た。

吉田仁美

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イベントの最後の挨拶や終演後のアフタートークで瀬戸、早見、吉田の3人が朗読劇の開催が続くことを望むと、そのたびに客席からも同意の拍手が送られる。2020年のスタートから4年近く活動を続けながら、これまで配信のみの展開だったため演者と観客がオフラインで触れ合うのは初めてだったノクターンブギ劇団。だが、そんなことを感じさせないほど温かな空気が流れる中でイベントは幕を下ろした。

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シロ @yipbottle

はやみんのいろんな声聴けて良かった
今度は生で見たい https://t.co/kH7S3dimI1

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