安彦良和が自らの作品を語る歴史マンガガイド、神話時代から宇宙世紀まで解説

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「虹色のトロツキー」「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の安彦良和のビジュアルガイド「安彦良和の歴史画報 著者が語る歴史マンガガイド」が、本日11月29日に玄光社から発売された。

「安彦良和の歴史画報 著者が語る歴史マンガガイド」

「安彦良和の歴史画報 著者が語る歴史マンガガイド」

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「安彦良和の歴史画報 著者が語る歴史マンガガイド」より。

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2024年にマンガ家生活45周年を迎える安彦。同書は安彦の歴史マンガからピックアップしたシーンを、オールカラー240ページで紹介する。原稿をオリジナルスキャンし、大型サイズで墨汁の濃淡や筆跡までを再現。原画と合わせて、安彦自ら作品について語るコメントや、編集部による歴史解説コラムを掲載し、鑑賞の手引きとしている。「虹色のトロツキー」の連載秘話を描いた「満洲建国大学の青春」も初めて単行本に収録される。加えて「アラベスク」「日出処の天子」の山岸凉子、考古学者・松木武彦へのインタビューや、安彦と坂本龍一の対談の抄録も収められた。

東京・書泉グランデの店舗では、12月31日まで刊行記念のフェアとして安彦の関連書籍やグッズを販売する。直筆サインとエディションナンバー入りの「アリオン」高精細複製原画が展示され、会場限定で受注販売を実施。また会場では、安彦の出身地・北海道遠軽町の洋菓子店であるガトー・ロバより、安彦がパッケージイラストを手がけた「花コスモス」も販売されている。

安彦は1947年生まれ。手塚治虫の虫プロダクション養成所でアニメーターとなり、「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」に携わった経験を経て、1979年に「アリオン」でマンガ家としてのスタートを切る。古事記を題材とした「ナムジ―大國主―古事記巻之一」など古代史のマンガ化に挑戦した後、「虹色のトロツキー」をきっかけに近代日本の戦争を描く。「ジャンヌ―Jeanne―」以降は西洋史に舞台を拡大し、さらに未来に思いを馳せて「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の制作に挑んだ。

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「安彦良和の歴史画報 著者が語る歴史マンガガイド」

第1章 神話から歴史へ

「アリオン」、「ナムジ―大國主―古事記巻之一」、「神武―古事記巻之二―」、「蚤の王 野見宿禰―古事記巻之三―」、「ヤマトタケル」、「安東―ANTON―」、「三河物語」、「麗島夢譚」

第2章 戦いへ、たどる道

「虹色のトロツキー」、「王道の狗」、「天の血脈」、「乾と巽―ザバイカル戦記―」

第3章 世界を見る眼差し

「ジャンヌ―Jeanne―」(原作/大谷暢順)、「イエス―JESUS―」、「我が名はネロ」、「アレクサンドロス―世界帝国への夢―」

第4章 宇宙に広がる戦い

「ヴイナス戦記」、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(原案/矢立肇・富野由悠季、メカニックデザイン/大河原邦男)

第5章 安彦良和の歴史交遊録

山岸凉子、松木武彦、坂本龍一

特集

・アリオン紀行拾遺帖、「虹色のトロツキー」紀行拾遺帖
・「満洲建国大学の青春」―わたくしはなぜ「虹色のトロツキー」というマンガを描くのか―
・「乾と巽―ザバイカル戦記―」カバーギャラリー
・「えんがる歴史物語」

安彦良和特別寄稿

・「アリオン」のこと
・校條さんのこと
・「洋モノ」三部作のこと
・坂本さんとのこと

「『安彦良和の歴史画報』(玄光社)刊行記念「安彦良和フェア」」

期間:2023年11月17日(金)~12月31日(日)
会場:東京都 書泉グランデ

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(c)安彦良和

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