映画「ヒミズ」、ヴェネチア国際映画祭のコンペ部門へ

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古谷実原作、園子温監督による実写映画「ヒミズ」が、第68回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決定した。

映画「ヒミズ」の場面写真。(c)「ヒミズ」フィルムパートナーズ

映画「ヒミズ」の場面写真。(c)「ヒミズ」フィルムパートナーズ

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第68回ヴェネチア国際映画祭は8月31日(イタリア現地時間)より開催。この映画祭でコンペ部門に出品される日本映画作品は、「ヒミズ」のみとのこと。最高賞の金獅子賞受賞に期待が寄せられる。

「ヒミズ」は週刊ヤングマガジン(講談社)で連載されていた、人間の心の暗部を題材にした青春劇。「普通の人生」を目指す男子中学生・住田の日常は、ある事件を機に一変していく。なお映画版のキャストは住田役を染谷将太、住田の理解者・茶沢役を二階堂ふみが務めることが既に発表されていた。公開は2012年春の予定。

園子温コメント

今回、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に選ばれて光栄に思います。撮影の前に、大震災、原発事故が起きて、それまで書いていたシナリオを書き変えなくてはならなくなりました。どうしても、今、この現実を映画の中に取り入れて、撮っておかなくてはいけないと思いました。たった今、目の前で起きている本当の世界に即して、映画を撮るというのは、非常に生々しく、大変な事でありました。これは恐ろしい現実と向かい合う少年と少女の物語です。

染谷将太コメント

ヴェネチアのコンペに呼んでいただき、大変名誉であり、大変嬉しい気持ちです。現場中は見えない魔物と戦っていて常に興奮していました、その興奮がこの喜びの興奮に繋がったことに感動しています。国をこえてまで1人でも沢山の方々にみていただけたら幸せです。

二階堂ふみコメント

とても大変な撮影でしたが、茶沢としてこの作品に参加することができてとても幸せでした。監督、共演者、スタッフ皆さんの魂が詰まった作品です。

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