ステージには竈門炭治郎役の
最初にスクリーンに投影されたのは、炭治郎、善逸、伊之助がそれぞれ炭子、善子、猪子に変装して遊郭に潜入する第2話「遊郭潜入」より、炭子たちの初登場シーン。原作を読んだときから善子を演じたくてしょうがなかったという下野は、善子としてコメントを求められると、「やっぱりなんていうのかな。あたし、ああいう化粧をしてるけど本当は意外とそんなにブサイクでもないと思うわけ。みんな『ブサイク、ブサイク』言うけど」と自信あり気な様子を浮かべる。これに対し周囲からは「(善子じゃなくて)紘子なんだよな(笑)」とツッコミが。下野は「そりゃそうよ!(善子の)セリフと違うんだもの。そりゃ紘子がガンガン出てくるわよ」とボヤきながらも、「炭子、善子、猪子をそれぞれがどういうふうに演じるのかなっていうのはアフレコのときも楽しみにしてました」と述べる。これに対し花江は「どのくらい声を高くするのかっていう話もあって。炭子は最初もっと声を高くしていたんですけど、鯉夏さんにバレていたっていうのもありますし、炭治郎嘘つけないってうところもあるので今の高さに落ち着いたんです」の裏話を披露した。
続いては第6話「重なる記憶」より、炭治郎と堕姫の戦いがスクリーンに。花江は「語弊を恐れずに言うと、(堕姫役の)沢城さんが怖かったです(笑)。隣同士でアフレコしていて圧がダイレクトに伝わってくるというか、ここの戦いは自分の中でもプレッシャーを感じましたね。このシーンの炭治郎はブチギレて逆に冷静になっているという、今までとはまた違った部分が出てきたので、そこをどう演じようかという考えていました」と説明する。第7話「変貌」で炭治郎のピンチに禰豆子が駆けつけたシーンがピックアップされた際にも、鬼頭が「さっきもおっしゃってたように沢城さんの圧がすごくて。(そんな堕姫を禰豆子が)強さで押すっていうのがプレッシャーではあったんですが、めちゃめちゃ楽しく演じさせていただきました」と、沢城演じる堕姫との戦いを回想した。
その後第8話「集結」での炭治郎、善逸、伊之助の共闘シーンについて松岡は、「伊之助ってそれまでは野生児って感じでしたが、仲間たちといろいろなことを経験してここまで来た。ここは『絶対にこいつらは俺のことを守ってくれる』って、2人を一番信頼しているシーンですよね。昔の伊之助からは考えられないくらいに成長したなって思います」と伊之助の変化についてしみじみ話す。さらに花江は3人の共闘について、「劇中で3人で戦うシーンって実はあんまりないんです。こうやって3人集まって戦うのは感動しましたね」と述べ、松岡は「伊之助からすると炭治郎、善逸、禰豆子の存在は仲間以上なんですよ。ある種の家族的なものになりつつある」と、その関係性について語った。
「『鬼滅の刃』遊郭編」でスポットが当たった音柱・宇髄と、妓夫太郎の戦いが描写される第10話「絶対諦めない」のバトルシーンが映し出されると、登壇者からは目まぐるしく動きながらの戦いの様子に「すごい」「わー」という声が次々と挙がる。小西は「アフレコはものすごく体力が必要で大変だったけど、妓夫太郎とのぶつかり合いが楽しかったですね」としながら、「オンエアを観て鳥肌が立ちました。感動するシーンじゃないところで泣いたのは久しぶりでしたね」と同シーンの作画について振り返る。また妓夫太郎役の逢坂良太に対しては、「『逢坂くんってこういう役やるの?』って思ったんですが、第一声を聞いたら『妓夫太郎だ!』となって。『すげえな逢坂って』とスタジオで感じた記憶があります」と称賛を送った。最後に花江が「鬼殺隊は人の思いを繋いで戦っております。そしてこの『鬼滅の刃』のアニメも皆様の思いが繋がってどんどん続いております。『刀鍛冶の里編』も発表されましたので、これからも皆様の思いを受け止め、炭治郎として鬼舞辻無惨を倒すために精一杯心を燃やしてがんばっていきたいと思っています」と挨拶し、ステージは幕を閉じた。
なおこのほかステージではアニメ「鬼滅の刃」3周年を記念した特設サイトの開設を発表し、同じく3周年を記念した「鬼滅の刃」のキャラクターCM第1弾「竈門炭治郎」を公開。「鬼滅の刃」の展示イベント「全集中展 -無限列車編・遊郭編-」の福岡県、北海道での会期なども発表された。
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※禰豆子の禰はネに爾、鬼舞辻の辻は1点しんにょうが正式表記。
楊(やん) @yan_negimabeya
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