「メアリと魔女の花」のスタジオポノックが手がける新作長編アニメーション「屋根裏のラジャー」が、2022年夏に劇場公開される。
スタジオポノックにとって5年ぶりの新作長編となる「屋根裏のラジャー」。イギリス文学協会賞などを受賞したA.F.ハロルドの小説「The Imaginary」を原作とするファンタジーで、監督はスタジオジブリ出身の
「火垂るの墓」から「かぐや姫の物語」まで多くのジブリ作品に携わり、スタジオポノックでは短編「サムライエッグ」「Tomorrow’s Leaves」を手がけてきた百瀬監督。今作について「“想像”を具現化するのは、とても難しい作業です。『見たことがないもの』を映画で見せるという高いハードルがある一方で、だからこそ、アニメーション表現としての面白味を感じ、挑戦の意識を持って作っています」と意気込みを明かした。またスタジオポノックの代表取締役でありプロデューサーの西村義明は、「百瀬義行という才能と、作品に関わる全クリエイターと共に、手描きアニメーション映画のその先を目指します。是非ご期待ください」とコメントしている。
A.F.ハロルド(原作)コメント
スタジオポノックが私とエミリーの小説に特別なものを見いだし、時間と才能を費やして映画化してくれたことを嬉しく光栄に思います。この物語が本から映画へどう変化されていくのか、楽しみで興味津々です。そしてスタジオポノック作品だからこそ信頼しています。
百瀬義行(監督)コメント
“想像”を具現化するのは、とても難しい作業です。「見たことがないもの」を映画で見せるという高いハードルがある一方で、だからこそ、アニメーション表現としての面白味を感じ、挑戦の意識を持って作っています。“想像の中から生まれた少年”と聞くと、一見、窮屈な印象に思われるかもしれませんが、その少年からの目線に映るのは実に広大で開放された世界です。ラジャーと≪イマジナリの町≫で暮らす仲間たちは、無邪気で純粋で刹那的な存在ですが、この“想像たち”から見た世界を、閉塞感で描くのではなく、この時代を生きる私たちに力を与えてくれる、豊かな気持ちと解放感で満ちた映画にしたいと思います。
西村義明(プロデューサー)コメント
原作を手にしたのは『メアリと魔女の花』を作り終えた直後でした。誰もが経験したことのある人生のきらめき。愉快で、少し怖く、何より心が動きました。この文学を映画にできないだろうか。人間でも幽霊でもロボットでも動物でもない、「人間に想像された少年」の視点で私たちの今を捉える映画を作れないか。2年のあいだ考え続け、ラジャーの姿が立ち現れました。彼が伝えようとするかけがえのない何かに魅了されていきました。これは、想像の中に生きる少年ラジャーの物語です。誰にも見えない所で必死に生きる世界中の私たちの物語です。そして、あなたの横に愛も希望もいつも「いる」のだと、声高に言う映画です。百瀬義行という才能と、作品に関わる全クリエイターと共に、手描きアニメーション映画のその先を目指します。是非ご期待ください。
「屋根裏のラジャー」
2022年夏公開
原作:A.F.ハロルド「The Imaginary」(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)
監督:
プロデューサー:西村義明
製作:「屋根裏のラジャー」製作委員会
配給:東宝
関連記事
geek@akibablog @akibablog
スタジオポノック新作「屋根裏のラジャー」来夏公開、百瀬義行が挑むファンタジー長編(動画あり / コメントあり) - コミックナタリー
https://t.co/aRd5BAXvj8