「きのう何食べた?」は、料理上手で几帳面な倹約家の弁護士・シロさんこと筧史朗と、人当たりの良い美容師・ケンジこと矢吹賢二、同性カップルの日常と食卓を綴った作品。2019年4月にTVドラマ化され、2020年にドラマスペシャル「きのう何食べた?正月スペシャル2020」が放送された。イベントにはシロさん役の
紫綬褒章を受章したことを皆から祝福された内野は「僕のような役者にはまずいただけないと思ってましたが、エイプリルフールじゃなくて、秋なのでどうやら本当なのかと。どんな映画だろうが、演劇だろうが、ひとつの役を徹底的に掘り下げていくのが変態的に好きな人間なので、皆様に提示するものを評価していただけたなら、やってきたかいがありました。『力強い役から繊細な役まで』と(とある記事で)書いてくださったんですけど、その『繊細な役』がまさにシンジを指しているんじゃないかと思います」と心境を語る。それを受けて西島は、「恋人役としてすごくうれしいです。ドラマのシーズン1が終わった直後に、内野さんが『俺たち、もっとやれるよね』とおっしゃっていて。内野さんは常に役者としての理想を求め続けているんだなと思いました」と、温かなまなざしで返した。
トークパートでは、「ドラマと映画の中で、一番美味しかった料理は?」という質問が観客から飛び出す。山本がシロさんとケンジの家に招かれたときのラザニアを挙げると、西島は「あれは作るのが大変だった」と振り返る。すかさず内野から「西島さんは、スイーツだよね」と言われた西島は、「クレープが好きです。あと今回の映画に登場するトーストのスイーツも本当に美味しいので、皆さんにもオススメです」とアピール。また自分だけが知っている相手のエピソードというお題では、山本と磯村が互いの情報を打ち明かしていく。山本は磯村について「僕は彼の生まれた時間を知っています。朝6時17分です!」ときっぱり発言しつつ、「うそです(笑)、さっき聞きました」と続けて、ボケをかます。一方の磯村は山本の胸筋を絶賛。「たまたま撮影現場で着替えているところを見たら、見たことない胸筋をしていたんですよ。やわらかいんだけど、筋肉もしっかりついているという。まるで、雪見だいふくみたいでした」と独特の表現をして、壇上者を沸かせた。
内野も西島の筋肉について触れ、「彼は密かにめちゃくちゃ鍛えてるんですよ。スレンダーに見えるけど、触るとすごいマッチョなんですよね。触るのは僕だけしか許されてないんですけど、シロさんは脱いだらすごい」と褒めた。西島は内野に対し、「ケンジは細くて色白じゃなきゃいけないというので、スタジオから控え室まで歩くのに、日焼けしないようにサンバイザーまでして、完全防備でしたね。相当目立っていたと思います(笑)」と、現場で驚いたことを披露。内野は「マスクとサングラス、手袋もして、絶対焼かないようにしてました。もちろん、その下にはUVクリームも塗って」と続け、笑いを誘った。
最後の挨拶で内野は「人前で大きな声で笑うことができない世の中ですけど、そういう時代だからこそ芽生える優しさや、思いやりが詰まった映画になってると思います」とコメント。西島は「ドラマが終わり、シロさんとケンジに合えないのかと思ったらすごく寂しくて。こうして映画の話が来て、また2人会えると感動したことを覚えています。シロさんの料理のように愛情たっぷりの映画です。ぜひ何度も毎日のごはんのように鑑賞しに来てください」とファンに呼びかけ、イベントは幕を閉じた。
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