「劇場版 Free!-the Final Stroke-」前編の公開を記念した舞台挨拶が、本日9月18日に東京・新宿ピカデリーで開催された。
イベントには七瀬遙役の
公開を迎えた心境について、宮野は「8年間、(後編が公開する)来年を含めると9年間ずっと応援していただけたっていうのがすごいことだなと感じるんですよね。8年前に始まったときは彼らはまだ高校生だったわけで、そこで本来終わるかもしれない作品だったのが、皆さんの応援があったからこそ8年間も続けることができたっていうのは僕らとして感謝しかないです。ここまで年齢を追って成長していく物語を演じられるってなかなか稀有なことだと思うんです。皆さんのおかげで僕らもずっと彼らの成長を見守ることができて、その時々でつぶさにそれを感じることができて本当に幸せだなって思いながら携わっております。遙が第1期から言っておりました『十で神童、十五で天才、二十歳過ぎればただの人』という印象的なセリフなんですけど、その20歳に差し掛かるまで演じられるってすごいことだなって思うんですよね。まさかのこんなに大きな伏線になるとは。大人になる手前で、繊細な気持ちが揺れ動くところを今まさに演じられるっていうのはすごく感慨深いものがあるし、うれしいし、大事に、これから後編に向けて演じていきたいなと思います」と真摯な回答。内山は「作品をやっと皆さんにお届けできるという、本当にお待たせしましたという気持ちがまずひとつあります。僕は家で完成した作品を観たのですが、劇場ほどいい視聴環境ではなく画質も荒かったので、たぶん皆さんのほうが良い鑑賞体験になったんではないかなと。ぜひぜひその気持ちを友達とかに『よかったよ』と伝えていただきたいと思います」と呼びかける。
同作の感想を求められると、島崎は「ずっと成長を描いていただいたっていうのは本当にありがたい作品だなと思いますし、全部が繋がっているなって思ったんですよね。今までの思い出だったり、過去のシーンだったり、最初のTVシリーズの予告の映像が出てきたり、あのときからずっと繋がってるんだなと、本当に感無量でした」とコメント。宮野は「アフレコが始まる前に監督とお話ししたときに、今回遙が苦悩する話で、凛は逆に大人への一歩ステップを登る話だよって聞いていて、実際に台本を読んで『ああ、なるほどな』って思ったんです。凛はちゃんと自分の人生というものを考え始めたんだな、そこは大人の決断に差し掛かっているんだなと。今までのシリーズは10代の青春で、今回の『FS』は人生を描いているんだ、どう生きていくかを描いていく作品なんだなと感じました。だから“二十歳になったらただの人”っていうワードが突き刺さるのだと思います」と語る。内山は「今回は世界大会に出ても厳しい流れが続いて、見ていて悲しくなったり、緊迫感があったりしつつ、序盤は文化祭があって、和やかなホッとするみんなの日常生活が垣間見れるようなシーンがあるのが面白かったですね。大会以外の部分、水泳以外の部分がそれぞれ魅力的に描かれていて印象的でした」と語った。
最後に内山は「本当にお待たせした中で作品を届けることができた上で、また早く次を観たいということになっているんじゃないかなと推察しますが、またみんなで面白いエキサイティングな作品がお届けできるように、がんばってアフレコをしていきたいと思います」と挨拶。宮野は「前編が衝撃的な終わりを見せたので、後編がどうなるかとドキドキしているところじゃないかと思うんですけど、僕らもそれは一緒で。僕らもまだ内容を知らないのでドキドキワクワクしながら待っています。この先どうなっていくのかというのを僕も期待しつつ、それを全力で演じていきたいと思います。今までは彼の青春を見守っていただきましたが、これからは彼の人生を見ていただくことになりますので、彼らの生き様をぜひ今後とも応援していただけたらいいなと思います」と呼びかける。
ラストの島崎は「皆さんの愛と応援のおかげでこんなに長く関わらせていただくことができて、そしてずっと最高の景色を見せることができているんじゃないかと今回改めて思っております。芸歴のほとんどを遙と一緒に過ごして、一緒に成長してきた感があります」としみじみ。「気がついたら『Free!』のTV放送が始まった頃の宮野さんの歳を越えていたんです」と言いながら、「ずっと過ごしてきて僕にとって大好きで幸せな作品なんです。主人公として関わらせていただいている人間が、こんなにこの作品を好きで、今回の作品も幸せだなって思えたっていう事が、ひとつの答えというか。スタッフの皆さんも、ものすごい愛と情熱を込めて作ってくださっているのを出来上がりを見て感じましたし、作品自体が面白いのはもちろんですけど、そこに込もった思いというものが伝わり続けて今があるんじゃないかなって思ってます。改めてずっと『Free!』を愛していただきまして、愛していただいた分だけ、今までもお返してきたと思うんですけど、後編でも絶対に皆さまの愛と期待と応援にお応えするものを届けます。ひたすら思いっきり楽しみに前向きな気持ちで、絶対に幸せな景色を皆さんに見ていただけると僕も確信しておりますので、どうか楽しみにしていてください。これからも『Free!』シリーズを愛していただければ幸いです」と熱い言葉を残し、舞台挨拶を締めくくった。
京都アニメーションが制作する「劇場版 Free!-the Final Stroke-」は前後編の2部作にて上映。映画の後編は2022年4月22日に公開される。
「劇場版 Free!-the Final Stroke-」
前編:2021年9月17日(金)公開
後編:2022年4月22日(金)公開
スタッフ
原案:「ハイ☆スピード!」おおじこうじ(KAエスマ文庫/京都アニメーション)
監督:河浪栄作
構成・脚本:河浪栄作
脚本協力:横谷昌宏
キャラクターデザイン:西屋太志
キャラクター設定:岡村公平
総作画監督:岡村公平、門脇未来
美術監督:笠井信吾
3D美術:鵜ノ口穣二
色彩設計:米田侑加
小物設定:唐田洋
撮影監督:高尾一也
3D監督:柴田裕司
音響監督:鶴岡陽太
音楽:加藤達也
アニメーション制作:京都アニメーション
配給:松竹
製作:岩鳶町後援会2021
キャスト
七瀬遙:
橘真琴:鈴木達央
松岡凛:
桐嶋郁弥:
山崎宗介:細谷佳正
椎名旭:豊永利行
遠野日和:木村良平
葉月渚:代永翼
竜ヶ崎怜:平川大輔
似鳥愛一郎:宮田幸季
御子柴百太郎:鈴村健一
桐嶋夏也:野島健児
芹沢尚:日野聡
鴫野貴澄:鈴木千尋
金城楓:小野大輔
東龍司:草尾毅
ミハイル:木内秀信
アルベルト・ヴォーランデル:JEFF MANNING
※高尾一也の高ははしご高、島崎信長の崎はたつさきが正式表記。
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