「ARIA」佐藤利奈が「一生懸命私が抱きしめて歩みたい」とアテナへの思い吐露

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天野こずえ原作による劇場アニメ「ARIA The CREPUSCOLO」の初日舞台挨拶が、本日3月5日に東京・新宿ピカデリーで行われた。

左から佐藤順一総監督、葉月絵理乃、広橋涼、佐藤利奈、茅野愛衣、名取孝浩監督。

左から佐藤順一総監督、葉月絵理乃、広橋涼、佐藤利奈、茅野愛衣、名取孝浩監督。

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舞台挨拶にはアリス役の広橋涼、アテナ役の佐藤利奈、アーニャ役の茅野愛衣、水無灯里役の葉月絵理乃佐藤順一総監督、名取孝浩監督が登壇。舞台挨拶のことを考えて昨日眠れなかったという広橋は、「先行上映会の舞台挨拶は収録だったのでほんわり楽しくやったんです。でも今日は観終わった方と実際にお会いする。お客様を入れて生でお会いできるのは、今の状況を考えると夢のようなことなので。寝て起きたら夢が醒めちゃうかもって寝れなかったんですけど、現実でしたね(笑)。観に来てくださってありがとうございます」と挨拶する。

佐藤利奈

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2011年に死去した川上とも子からアテナ役を引き継いだ佐藤は、公開を迎えた現在の心境について「率直には言えない」としながらも、「台本をいただいてとも子さんとアテナさんのことを考えていたんですが、収録が終わってからも(作品を)観続けて『もっとこういうアプローチがあったんじゃないか』と考えていました。なぜなら15年にわたり愛されてきた『ARIA』という作品でアテナさんは、とも子さんと(劇中でアテナの歌唱を担当し、2008年に死去した河井)英里さんなしにはいないキャラクターっていうのが本当にわかったので……。この人たちの背中を追いかけていかなくちゃと思ったんですけど……」と声を震わせながら説明する。佐藤が声を詰まらせると会場からは拍手が飛ぶ。佐藤は目に涙を浮かべながら「なかなか先輩方の背中は遠くて……。でも、できる精一杯で臨ませていただいております。これからも一緒に歩ませていただけるということですが、決してとも子さんのアテナさんがいなくなったわけではありません。一生懸命私が抱きしめて歩みたいと思っているので、どうかこの気持ちをお伝えしたくて」と思いを吐露した。

茅野愛衣

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葉月絵理乃

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声優になる前からTVシリーズを視聴していたという茅野は「感無量です。『ARIA』の話をすると私たちすぐ泣いちゃうんですけど、嬉し涙も多くて。決して悪い涙じゃなくて、すごく温かい気持ちにさせてくれる涙をみんなで一緒に流せるんです。とにかく今はうれしい気持ちです」とコメント。過去にも「ARIA」の上映会で新宿ピカデリーを訪れたという葉月は、「『ARIA』ファンのみなさんが会場に来てくれた際の空気感が本当に大好きです」と観客に思いを伝え、佐藤が演じたアテナについては「多分観ている方々みんなが、利奈ちゃんのことを『アテナさんだ』って感じてくれていると思います。『CREPUSCOLO』でアテナさんが帰ってきてくれたのは大きかったと思います」と述べた。

続いて佐藤総監督がアテナ役を演じた佐藤について「新作を作るってなったときに一番の問題ってアテナさんの新しい声が録れないことだったんですね。今回、みんな楽しみにしていたと思うんですが、『アテナさんどうなるんだろう』って心配だったでしょうし、サトリナさんが一番その気持ちが強かったんではないかと。ただアフレコでサトリナさんの第一声を聞いたときに僕は『どうだ、俺のキャスティングは!』ってドヤ顔をしましたから(笑)。皆さんどうでしたか?」と観客に問いかけると、ここでも大きな拍手が。鳴り止まない拍手の中で佐藤総監督は「本当、アテナさんとして新しく生きているなという感じがしました。『ARIA』ってこういう奇跡が普通に起こるタイトルで、改めて作品の大きさを感じました」とアフレコ時のエピソードを振り返る。名取監督は「僕はTVシリーズで最初は演出助手としてクレジットされていたんです。それが今回監督としてクレジットされるとは。個人的には奇跡だなという思いですね」と“奇跡”というワードについて触れながら喜びをあらわにした。

初日舞台挨拶でスクリーンに映された「ARIA The BENEDIZIONE」の制作告知スライド。

初日舞台挨拶でスクリーンに映された「ARIA The BENEDIZIONE」の制作告知スライド。[拡大]

その後、会場は制作が決定した新作アニメ「ARIA The BENEDIZIONE(アリア ザ ベネディジオーネ)」の話題に。佐藤総監督はそのサブタイトルの意味について「なるべく噛みやすい言葉にしようと思ったんです(笑)」と冗談を飛ばす。「 CREPUSCOLO」のアフレコ時に制作について伝えられたという広橋は、「最初『あれ知らなかったんですか?』って言われて『知らないっす……』って。そんな感じでしたよ。一切情報がないから楽しみでしかないです」と当時を回想するとともに期待を膨らませた。

広橋涼

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最後に登壇者を代表して広橋が「大好きなアテナ先輩、そして大好きな後輩ちゃんとこんなに(劇中で)話す機会をもらえて。さらに相変わらずのアリス、成長したアリスを演じられて、これほど幸せなことはありません。とも子さん、英里さん、利奈ちゃんと、たくさん素敵な(アテナ)先輩と会わせていただけて幸せが増えていくって、こんなに素敵なことはないなって噛み締めています。みなさんも元気じゃないと会場に来れなかったり、映画も観られなかったりすると思います。多分(時勢的に)お家で観たいなって思ってる方もいらっしゃると思うんですけど、『ARIA』はずっと続いていて、いなくならないものなので、今日劇場に来てくださった方は今が、そしてお家にいらっしゃってこれから来る方やDVDやBlu-rayを待っている方はそのときが『CREPUSCOLO』に出会うときなんだと思います。その一瞬一瞬を大事に、みんな元気に笑顔でいましょう。毎日の奇跡を噛み締めていけたらいいなと思います」と観客に語りかけ、イベントは終了した。

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劇場アニメ「ARIA The CREPUSCOLO」

スタッフ

原作:天野こずえ「ARIA」(ブレイドコミックス / マッグガーデン刊)
総監督・脚本:佐藤順一
監督:名取孝浩
キャラクターデザイン・総作画監督:伊東葉子
美術監督:氣賀澤佐知子(スタジオユニ)
色彩設計:木村美保
撮影監督:間中秀典
音楽:Choro Club feat. Senoo
音楽制作:フライングドッグ
音響制作:楽音舎
アニメーション制作:J.C.STAFF
製作:松竹
配給:松竹ODS事業室

キャスト

アリス・キャロル:広橋涼
アテナ・グローリィ:佐藤利奈
アーニャ・ドストエフスカヤ:茅野愛衣
まぁ:渡辺明乃
水無灯里:葉月絵理乃
アリシア・フローレンス:大原さやか
愛野アイ:水橋かおり
アリア:西村ちなみ
藍華・S・グランチェスタ:斎藤千和
晃・E・フェラーリ:皆川純子
あずさ・B・マクラーレン:中原麻衣
アレッタ・パーチェ:安野希世乃

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