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「サイコト」にイシグロキョウヘイ監督「自分の中の言葉ねじ込みました」

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「サイダーのように言葉が湧き上がる」完成報告会の様子。左からイシグロキョウヘイ監督、市川染五郎、杉咲花。

「サイダーのように言葉が湧き上がる」完成報告会の様子。左からイシグロキョウヘイ監督、市川染五郎、杉咲花。

劇場アニメ「サイダーのように言葉が湧き上がる」の完成報告会が本日3月23日に東京・新宿ピカデリーで行われ、監督を務めたイシグロキョウヘイ、チェリー役の市川染五郎(8代目)、スマイル役の杉咲花が登壇した。

「サイダーのように言葉が湧き上がる」は人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年・チェリーと、コンプレックスを隠すマスク少女・スマイルが、言葉と音楽で距離を縮めていくボーイ・ミーツ・ガールストーリー。映画への出演も声優仕事も初めてという染五郎は「アフレコは不安でしたが、それも乗り越えて作品が完成しました。どんな感想がもらえるのか楽しみです」と完成を喜ぶ。杉咲は「すごく元気をもらえる映画。音楽も楽しくて映像もポップでカラフル。ポジティブなパワーを受け取ってもらえる作品になっていると思います」とアピールした。

アニメ「四月は君の嘘」「クジラの子らは砂上に歌う」で知られるイシグロ監督は本作で劇場作品の監督デビューを果たした。これまで原作付きの作品を手がけてきた監督は「今までは原作という正解、つまり立ち戻る場所があったんです。0から物語を生み出す本作では、立ち返る場所は常に自分自身でした。自分の中の言葉、作家性みたいなものがにじみ出ざるを得ないというか、ねじ込みました。それぐらいこの作品にすべてを注いでます」と話す。

またチェリーのキャストを考える際は「かわいい声」であることを重視したというイシグロ監督。そこで17歳であるチェリーと同世代の声優や俳優の起用に思い至り、「配給が松竹だったので、軽い気持ちで歌舞伎役者の若い方々はどうだろう?と思ったんです。そこで染五郎くんが出演した新作歌舞伎を観ました。そのとき『チェリーがいた!』と素直に思えました」と経緯を語った。一方スマイルについては「初期の段階、キャラクターの設定を作っているときには杉咲さんに演じていただきたいという考えがありました。その後、出演作品を観て声を聴きながら、『これはスマイルだな』と思いました」と明かす。

作品の注目ポイントを聞かれた杉咲は「スマイルは動画配信をしていて、チェリーは自分の俳句をSNSに投稿しています。その描写が現代ならではで、SNSでフォローしたり“いいね!”を贈りあったりすることで相手への思いを伝えていく様子は、特に10代・20代の方に共感してもらえるのではないかと思います」と述べる。染五郎は自身が演じるチェリーについて「人見知りでしゃべるのが苦手だけど、俳句っていう自分の好きなものがあって、そこに情熱を秘めている。自分も歌舞伎が大好きなので、通じるものがありました」と表現した。「サイダーのように言葉が湧き上がる」は5月15日に全国ロードショー。

(c)フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会

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