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現在全国中の映画「スパイダーマン:スパイダーバース」は、ニューヨークのブルックリンに暮らす普通の少年マイルス・モラレス(スパイダーマン)を主人公にしたアクション。時空がゆがめられたことにより、異なる次元で活躍するスパイダーマンたちが一堂に会する中、ピーター・パーカーの導きを受けながら、一人前のヒーローになるため奮闘するマイルスの成長が描かれる。日本語吹替版ではマイルス役を小野、ピーター役を宮野、グウェン・ステイシー(スパイダー・グウェン)役を悠木が担当した。
マーベル作品好きとしても知られる小野は「本当に僕、スパイダーマンが大好きで。本当にうれしくて……感無量です。今こうして、自分がこの場に立たせていただいているのが不思議なぐらいです。本来なら皆さんと同じく、客席でポップコーン食べながら。バターかけて、コーラ持って……」と語り始め、宮野と悠木からツッコミが入る。続く宮野は「『ピーター・パーカー役です』と言われたときは、正直僕でいいのかとドキドキしました。でも台本を開いたら様子がおかしくて(笑)」と、別次元からやってきたピーター・パーカーを演じることに戸惑ったと明かし、「うだつの上がらないおじさんピーター・パーカー。だから僕が呼ばれたのかな?って(笑)。でもある意味、僕にしかできないと自信を持って作品に挑むことができました」と笑顔を見せる。
同じくマーベル作品のファンだという悠木は「『スパイダーマンでヒロイン』って言われたので、MJ役かとワクワクしてたら、グエンのところに名前が書いてあって。『え、戦うやつ? サイコー!』って(笑)。女子はなかなかマーベルシリーズのヒーロー側には入れてもらえないので、超うれしかったです」と嬉々として語る。宮野からの「めちゃめちゃカッコいいんですよ、あおちゃん」の声に微笑むと、「ぶっちゃけ、私が1番付き合いたい女の子でした(笑)。すごく私好みの女の子に仕上がってます」と続けた。
司会者から、自分とそれぞれのキャラクターの似ているところを問われた登壇者たち。宮野が「あー……えーと、おじさんなところ?(笑)」と観客の笑いを誘いながら、「僕、実年齢より若い役をすることが多いので、自分とほぼ同世代の役を演じるのは逆にプレッシャーで、緊張感がありました。ほんとグータラなんで(笑)。最初はどうアプローチしようか考えたんですが、実年齢に近いからこそ引き出された部分も多かったですね。僕がグータラしたらこんな感じかなと思いながら」と述べる。
続く小野は「似てると言うか、共感するところはすごくありましたね。マイルスは普通の中学生で思春期だし、親の言うことに反抗したり自分を大きく見せようとしているところとか」と語る。一方、悠木は「私は先程も言ったんですけど、グエンちゃんがカッコよすぎるので。自分と似ている部分を探すよりも、重なる部分がないくらいカッコよく演じようと思ってました。でも逆に言うと、本当は私はこういうカッコいい女子になりたかったんでしょうね」と思いを明かした。
最後の挨拶で、悠木は「あまり無責任なこと言いたくないタイプなので『絶対面白いです』とか言わないようにしているんですけど、絶対面白いです(笑)。今日、帰ったら誰に薦めようかなって考えながら楽しんでもらえたら」と観客にアピール。続く宮野も「あおちゃんの言うとおり、自信を持って届けられるぐらい、僕ら自身が作品を楽しんじゃってます。吹き替えを担当できてとても幸せなのと同時に、この作品の大ファン。笑って泣けて、勇気をもらえる、素晴らしい映画になっていますので、大事な思いを受け取ってもらえたら」と自信を覗かせる。
そして小野は「ずっとスパイダーマンをやりたかったので、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を劇場で観たとき、スパイダーマンが出てきて絶望したのをよく覚えていて……(笑)。でも今こうして夢を叶えることができて、『運命を受け入れろ。』というキャッチコピーのとおり、この作品に出会う運命だったんだなって」と熱い気持ちを込める。「ずっと言い続けていたマーベル作品に参加するという夢が、素晴らしい形で実現してうれしかったです。とにかく素晴らしい作品なので、是非、映画館の大きなスクリーンで思いっきり映画を楽しんで体感していただけたらなと」と語り、舞台挨拶は幕を閉じた。
なおコミックナタリーでは「スパイダーマン:スパイダーバース」の公開を記念し、武井宏之にインタビューを実施。「ここ数年で出会ったアニメーション作品では、ずば抜けたレベル」と本作を絶賛する武井に、映画の感想をたっぷり語ってもらった。関連する特集・インタビュー
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