「クロノス・ジョウンターの伝説」舞台挨拶、監督は“俳優”下野紘を絶賛

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映画「クロノス・ジョウンターの伝説」のオープニングプレミア上映が、「第4回秋葉原映画祭2019」の一環として本日1月12日に東京・神田明神ホールにて実施された。上映後の舞台挨拶には主演の下野紘井桁弘恵、監督を務める蜂須賀健太郎、プロデューサーの大橋孝史が登壇した。

左から蜂須賀健太郎監督、下野紘、井桁弘恵。下野と井桁は劇中の衣装を身につけて登壇した。

左から蜂須賀健太郎監督、下野紘、井桁弘恵。下野と井桁は劇中の衣装を身につけて登壇した。

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左から下野紘、プロデューサーの大橋孝史。

左から下野紘、プロデューサーの大橋孝史。[拡大]

梶尾真治による同名小説を原作とする映画「クロノス・ジョウンターの伝説」。下野演じる主人公・吹原和彦は、物質を過去に送ることができる機械“クロノス・ジョウンター”の開発に成功するが、彼が思いを寄せていた井桁演じる花屋の店員・蕗来美子が事故で亡くなってしまったことから物語が動き出す。実写映画で初主演を務めた下野は「以前、ある作品で監督とご一緒させてもらったときに『ぜひ今度下野さんで映画を撮りたい』と仰っていただいて、僕の中では社交辞令だと思ったんです(笑)。それが本当だったものですから」と振り返り、「今までドラマに出演させていただいたことはあるんですが、それとも違う雰囲気で。責任重大だなって、プレッシャーはすごく感じました」と初主演の感想を語った。

蜂須賀健太郎監督

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本作が5日間で撮影されたことを下野が明かし、観客から驚きの声が上がる中、蜂須賀は「本当に忙しい方なのにセリフを全部頭に入れてきて、撮影中に演技のリクエストを出しても、すぐ飲み込んで直してくれて……」と下野の俳優としての仕事ぶりを絶賛。ほとんどがワンシーン・ワンカットでの撮影で、中にはテストとして撮影したものがそのまま採用されたシーンもあるという。蜂須賀は「カメラリハーサルをしないでいきなり本番、みたいな撮り方もしたんです。下野さんも井桁さんもすごく勘がいいし、お芝居も本当に上手なので、そういう綱渡りみたいなことができた」と話し、「大橋さんはじめ、スタッフ陣には普通じゃないくらいハードなお願いをしてしまって。すごくクルーに恵まれました」と感謝を込めて語った。

左から井桁弘恵、下野紘、プロデューサーの大橋孝史。

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「タイトなスケジュールだったからこそ、機転を利かせた部分もあって」と切り出した下野は「雨が降っているシーンがあるじゃないですか。あれ“ガチ雨”なんです。本当の雨にずっと打たれながら撮ったんです」と現場のエピソードを披露。さらに司会者から裏話を尋ねられると「我々の出会いですよね」と井桁と顔を見合わせ、「今回が初めましてだったんですが、ラストシーンから最初に撮るっていう……」と明かし、客席からは再び驚きの声が上がった。井桁が「びっくりしましたよね(笑)。私もすごく緊張しました」と続けると、下野は「全然そんな雰囲気なかったですよ! (それに比べて)俺は何をこんなにどぎまぎしてるんだろう?って(笑)」と当時の心境を振り返った。

井桁弘恵

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舞台挨拶終盤、司会者から本作の内容に絡めて「1回だけ戻れるとしたら、いつに戻って何をやり直したいですか?」と質問が投げかけられる。すると下野は「ああ……」と頭を抱え、「井桁さん先にお願いします」と先を譲る。井桁が「強いて言えば中学時代に戻りたいです。反抗期で、お父さんに冷たくしちゃったんですよ。今は父とも話すことが増えて、『なんであんなに冷たくしちゃったんだろう』って後悔することが多くって……」と話すと、「でも生物学的には正しいらしいですよ」と反抗期について解説を始める下野。それを聞いた井桁が「じゃあ戻らなくて大丈夫です!」と答えると、客席からは笑いが起きた。

頭を抱える下野紘。

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そして下野は「5年から10年の間だったと思うんですが、詳しいことは酔っぱらっていたのであまり覚えていないんです」と話し出し、「翌朝飛行機で大分に行かなければならない日に、先輩に誘われて飲みに行ったんです。3軒目まで行ったときに、頼んでいないテキーラが来て、それを飲んだらもう記憶がなくなりまして」と泥酔エピソードを明かした。「目が覚めたら財布もなくなっていて、先輩に電話してお金を借りて、大分に飛んで……ということがあったので、あのテキーラを飲む前に戻りたいです! みなさんもお酒には注意してください!」と力強く呼びかけた。

最後に井桁は「4月から公開されるということで、また多くの方に観て楽しんでいただけたらいいなと思っています」と挨拶。下野は「公開までまだ時間はありますが、声優業界のほうでもけっこう話題になっていますので(笑)、『クロノスやるんだ』って思い出してもらいつつ、ぜひたくさんの方に見ていただけたらうれしいです」と舞台挨拶を締めくくった。

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映画「クロノス・ジョウンターの伝説」

2019年春公開

スタッフ

原作:梶尾真治「クロノス・ジョウンターの伝説」(徳間書店刊)
監督:蜂須賀健太郎 
製作:松井智、鈴木ワタル 
企画・プロデュース:大橋孝史 
プロデューサー:高口聖世巨、横山一博、岩村修
アシスタントプロデューサー:馬場基晴 
脚本:太田龍馬、蜂須賀健太郎 
撮影監修:高間賢治 
撮影:古屋幸一 
照明:石川欣男
録音:新井希望 
編集・VFX:細沼孝之 
音楽:YU NAMIKOSHI 
美術:安本依里花 
助監督:山之内優 
制作:中村光耶
ヘアメイク:小倉友花 
特殊造形:土肥良成 
メイキング:寺島明智
製作:ハピネット パル企画 
制作プロダクション:モバコン 
配給:パル企画

キャスト

下野紘井桁弘恵、尾崎右宗、岩戸秀年、五十嵐健人、寺浦麻貴、赤山健太

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(c)梶尾真治/徳間書店・映画「クロノス・ジョウンターの伝説」製作委員会

読者の反応

切通理作 @risaku

秋葉原映画祭で『クロノス・ジョウンターの伝説』鑑賞。タイムリープ純愛ドラマですが、思いだけで時空を飛ぶ『ある日どこかで』の系譜を組む(ヒロイン井桁弘恵にも参考に見てもらったという)蜂須賀健太郎監督の直球、豪速球!https://t.co/NRUtnET6gB

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