「幽☆遊☆白書」新作に佐々木&檜山が「20数年ぶりなんて感じない」と口揃える

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冨樫義博原作によるアニメ「幽☆遊☆白書」の上映イベントが、去る10月6日に東京・TOHOシネマズ新宿にて開催された。

左から阿部記之監督、佐々木望、檜山修之。

左から阿部記之監督、佐々木望、檜山修之。

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「TWO SHOTS」先行場面カット

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イベントではアニメの第1話「死んだらオドロいた」と、10月26日発売の「幽☆遊☆白書 25th Anniversary Blu-ray BOX 魔界編」に収録される新作アニメ「TWO SHOTS」「のるか そるか」の計3本を上映。「TWO SHOTS」では蔵馬と飛影の出会いのエピソード、「のるか そるか」では霊界・審判の門で起こったテロ事件を解決するため奔走することになる幽助、桑原、蔵馬、飛影の姿が描かれる。上映後には幽助役の佐々木望、飛影役の檜山修之と、阿部記之監督が登壇してのトークショーも行われた。

イベントの様子。

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阿部監督が「25年前に『幽☆遊☆白書』の監督をさせていただきました阿部記之です」、佐々木が「25年前に浦飯幽助役をやらせていただいた佐々木望です」と挨拶する中、檜山は「25年前に(第1話の中で)幽助をはねる運転手役をやりました檜山です!」と第1話のエピソードにちなんだ発言をし観客を笑わせる。さらに檜山は「僕は当時(声優として)駆け出しの身でして、(飛影役に決まっていたので)作品に慣れるために第1話にも出ることになったと思うんです。同じように新人だった緒方(恵美)も出ておりまして、緒方は幽助が助けた男の子のお母さん役でした」と明かす。

イベントの様子。

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佐々木は第1話について「オンエアは家に早く帰ってきてリアルタイムで観ました」と振り返りながら、「最初は探り探りやっていたんですが、アニメが全部終わったときに音響監督の水本(完)さんに『幽助よかったよ、実は最初は心配だったんだけど』って言われたりもして(笑)。幽助として成長できたということなんだろうなと思っています」とコメント。本作で監督デビューを果たした阿部監督は「当時僕は30歳くらいだったんですが、制作会社のぴえろとしては『若い奴に(監督を)やらせよう』という話になったみたいで、ちょうどいい年齢の人間が僕だったんです(笑)。キャストもメインは若い方が多かったし、スタッフもだいたい同じくらいの年齢が多かったです」と当時を懐かしんだ。

「のるか そるか」先行場面カット

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また新作アニメ「TWO SHOTS」「のるか そるか」について佐々木は「キャストが揃って収録するのは20数年ぶりなんですが、先月TV版の最終話をやって今月新作のアフレコという感じで、久しぶりという実感がないんです。再会して抱き合うわけでもなく粛々とアフレコをやって普通に帰っていきました。(キャラクターが1度)自分の外に出てしまって今回改めて入り直したというよりは、ずっと自分の中にいてそれが収録で出てきたという感じです」と回想。同じように檜山も久しぶりという感覚はなく、違和感のない中でアフレコに挑めたと言い「変な喩えかもしれないですけど、どこかで『幽☆遊☆白書』が作られ続けていて、出番がなかっただけというか(笑)。久しぶりに飛影の出番がきた感じなんです」と続けた。

左から佐々木望、阿部記之監督、檜山修之。

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このほか3人はBlu-ray BOXの発売を記念して行われた「幽☆遊☆白書」のベストマッチ投票の結果発表や事前に寄せられたファンからの質問などに回答。「『幽☆遊☆白書』という作品や演じたキャラクターは自身にとってどういった位置づけか」という質問では、阿部監督が「監督業というのはヒットしないとなかなか次のお話が来ないので、非常に感謝しています。ただ最初がこの作品だったので、その後も男の人がいっぱい出てくる熱い作品が多いんですよね。たまには女の子がいっぱい出てくるものもやってみたいなと思いながらも(笑)、宿命になったなと思いつつ楽しませていただいています」とコメントする。檜山は「当時無名に近かった檜山修之という名前を業界内やアニメファンの皆さんに知らしめた作品であることは間違いないです。『幽☆遊☆白書』以前と『幽☆遊☆白書』以降で檜山の知名度をダイナミックに変えてくれました」、佐々木は「自分にとっての転機というか広がりになった作品です。『幽☆遊☆白書』は自分の中でも大事な位置を占めています」と語った。

「幽☆遊☆白書 25th Anniversary Blu-ray BOX」は、全4巻構成で7月より毎月1巻ずつリリース。各巻の先着購入者にはキャラクターデザインを担当した北山真理による描き下ろしミニ色紙がプレゼントされており、10月26日発売の「魔界編」の色紙には躯と飛影のイラストがあしらわれる。

なおコミックナタリーは「魔界編」の発売に合わせ、佐々木と阿部監督の対談を実施。メインキャスト4人のキャスティングにまつわる裏話やアフレコ時の思い出、若いスタッフが集い攻めの姿勢で制作していたという当時を振り返るとともに、最終巻に収録される蔵馬と飛影の出会いの物語である「TWO SHOTS」、審判の門で起こったテロ事件を解決するため奔走することになる幽助、桑原、蔵馬、飛影の姿を描いた「のるか そるか」の新作アニメ2本にまつわるエピソードを聞いた。

※躯はみへんに區が正式表記。

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原作/冨樫義博「幽☆遊☆白書」(集英社「ジャンプコミックス」刊) (c)Yoshihiro Togashi 1990年-1994年 (c)ぴえろ/集英社 (c)1994「幽遊白書 冥界死闘篇 炎の絆」製作委員会

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たいぷかのん/スーたん @typekanon

【イベントレポート】「幽☆遊☆白書」新作に佐々木&檜山が「20数年ぶりなんて感じない」と口揃える - コミックナタリー https://t.co/yfCnU6bhHz

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