「ある日、すずめがやって来た。」は還暦を迎えた作者、カメラマンをしている弟、認知症の母という一家が弱ったすずめを拾ったことから始まる物語。これまでにも怪我した野鳥を拾った経験のある作者は、そのケアの大変さや別れの悲しみからすずめを保護することに乗り気でなかったが、ひと目その姿を見た瞬間に「可愛い~っ何これ」とメロメロになってしまう。野鳥であるすずめの飼養は本来禁止されているが、自然で生きていける状態ではないという獣医の意見もあり佐々木らは家で保護することを決める。世話は焼けるが愛らしい小さな命が加わったことで、もう若くないと活気を失っていた家に賑わいが戻る様子を描く。
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