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「さよ朝」初監督作の公開迎えた岡田麿里がスタッフ、声優、ファンすべてに深謝

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「さよならの朝に約束の花をかざろう」初日舞台挨拶の様子。

「さよならの朝に約束の花をかざろう」初日舞台挨拶の様子。

劇場アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の初日舞台挨拶が、本日2月24日に新宿バルト9で行われた。

「さよならの朝に約束の花をかざろう」は10代半ばで外見の成長が止まり、その後数百年生き続ける、通称“別れの一族”と呼ばれるイオルフ族の民マキアと、幼くして両親を亡くした人間の男の子・エリアルの絆を描く物語。舞台挨拶には監督と脚本を務める岡田麿里、プロデューサーの堀川憲司に加え、マキア役の石見舞菜香、エリアル役の入野自由、クリム役の梶裕貴、主題歌「ウィアートル」を歌うrionosが登壇し、本編を観終えたばかりの観客を前にトークを行った。

公開にあたっての心境を問われた岡田は「企画スタートから5年、制作を始めて3年。皆さんに観ていただくこの日のために皆でがんばってきたので、今はうれしい気持ちと緊張がいっぱい」と感慨深げに語る。同様に緊張の面持ちの石見は「初めての劇場作品への出演で不安もあったが、台本をいただいたときから『早く全国の方に観てもらいたい』と思っていたので初日を迎えられてうれしい」と語りながらも、表情は固い。そんな彼女を見た入野は「(石見が)21時から布団に入って早く寝ようとしていたけど、結局寝られたのは1時とか2時だったんだよね」とフォローし、会場は和やかな空気に包まれた。

本作では事前に出演者を集めての本読み、読み合わせが行われたうえでアフレコに臨むというアニメ作品では珍しい手法が取られている。「そのおかげでいいものができた」と自信を見せる入野は「今後、特に映画作品では続けてほしい。本読みをする作品が増えてほしい」と希望を語る。梶もその意見に同調しつつ「本読みで役作りを再構築してアフレコに臨めた。すごくいい時間だった」と振り返った。彼らの熱演は制作現場にも影響したようで、その一例として岡田が「クリムはセリフだけだと病んでいる印象が強くなる。でも梶さんの人柄のおかげで、病んでいても優しさがあって……」と語り始めたところで梶は「岡田さんには僕がそう見えているんですか?」とコメント。鋭いツッコミに苦笑しながらも岡田は声優陣の功績を讃えた。

主題歌を歌うrionosは、本作を「人生には一度しか咲かない花のような瞬間が確かにある、と強く思った」「別れは誰もが経験するつらいもの。でも自分がお婆ちゃんくらいになったときに『悲しかった別れも含めて、全部いいことだったんだ』と思えるまで生きたい。そんなふうに思わせてくれる、生きる希望を与えてくれる作品だった」と詩的な表現で評価する。そんな彼女の歌声を聴いた際の感想を聞かれた岡田は「rionosさんの曲にマキアを感じた。『ウィアートル』をいただいてからスタッフはずっと聴きながら作業して、支えられました」と謝意を表す。その話を受け、堀川は「私はずっと聴いていたというより、ずっと歌っていた」とコメントし、会場の笑いを誘う。最後に岡田が観客へ「スタッフ、キャスト、関係者すべての人たちのおかげで1つの作品ができあがった。こうして皆さんに観ていただくことで本当の意味で完成したんだなと思い、幸せを感じています」と感謝の言葉を述べ、舞台挨拶は終了した。

「さよならの朝に約束の花をかざろう」は2月24日より全国でロードショー。なお本日2月24日に本作の公式設定資料集、3月3日に本作の公式美術画集が玄光社より発売される。

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