アニメ「魔法使いの嫁」上映初日、エリアス役の竹内良太「皆様に素敵な魔法を」

ヤマザキコレ原作によるアニメ「魔法使いの嫁 星待つひと 前篇」の初日舞台挨拶が、本日8月13日に東京・新宿ピカデリーにて開催。チセ役の種崎敦美、エリアス役の竹内良太、長沼範裕監督に加え、エリアスが登壇した。

イベントではまず始めにエリアスに注目が集まる。竹内は隣にいるエリアスを「カッコいい……」とまじまじと見つめ、「今日は来日していただいたということで」と紹介。種崎は「しかも誰よりも早く7時半入りだそうです」と明かし、2人で「さすが英国紳士」と感嘆の声を上げた。

種崎は公開初日を迎え、「ドラマCDのときもOADの収録のときも、公開までだいぶ先だなと思っていたんですけど……気付いたらあっという間にこの日を迎えました」と心境を口にしながら、本編を観終わった観客に「ど……どうだったかなー？」と遠慮がちに問いかける。すると会場からは大きな拍手が送られ、「ホッとしました」と安堵の表情を見せた。

長沼監督は今作について「ヤマザキ先生とも話をしていて、（チセとエリアスの）間のとり方や距離感を重視してやりたいなという思いがあった」と説明し、「種崎さんと竹内さんの演技力がすごく光ったんじゃないかと思っています。おふたりにチセ役とエリアス役をやっていただいて感無量と言いますか、ありがとうございます」と感謝を述べる。それを聞いていた種崎と竹内が「ありがとうございます」と頭を下げると、長沼監督は「……って、一応ほめておきます」と付け加え、2人を動揺させる一幕も。

また竹内が「音楽にすごく力を入れられてますよね？」と長沼監督に質問すると、「皆さん聴いてもらえればわかると思うんですけど、今回（の劇伴は）アニメっぽい音楽ではない。どうやったら『魔法使いの嫁』感が出るのかなというのをヤマザキさん含めて、いろいろとディスカッションしながら作った曲なので、使いどころは結構気にしながらやっています」と答えた。

最後に竹内はスタッフへの感謝を述べながら、「僕たちは魔法をかけることはできないんですけども、皆様に完成した映像を観ていただいたところで、魔法にかかっていただくことはできるんじゃないかなと思っております。これからもエリアスとして皆様に素敵な魔法をかけられるよう、がんばって参ります」と挨拶する。続く種崎は「本当に原作を大切にしながら、みんなで丁寧に作っていきました。私も竹内さんも中篇・後篇がどうなるのかまだわかっていないので、続きが早く観たいなと気になっているんですけど、皆様と同じ気持ちだったらうれしいなと思います。これからも『魔法使いの嫁』をどうぞよろしくお願いいたします」と笑顔を見せた。

月刊コミックガーデン（マッグガーデン）にて連載中の「魔法使いの嫁」は、人外の魔法使い・エリアスと、彼に買われた少女・チセを描くファンタジー。全3部作にて展開されるアニメ「魔法使いの嫁 星待つひと」は、「魔法使いの嫁」の単行本6巻から8巻にかけて同梱される。単行本の発売に先がけて、「魔法使いの嫁 星待つひと 前篇」のイベント上映が、全国の映画館にて本日8月13日から2週間限定で実施。劇場ではキャラクターたちによる特別マナーCMと、「魔法使いの嫁」がアニメ化されるまでの過程に迫る、メイキング映像の同時上映も行われる。

「魔法使いの嫁 星待つひと」の物語は、倫敦（ロンドン）のアンジェリカより届いた書籍を整理しようとしたチセが、日本語で描かれたひとつの本を見つけるところから動き出す。それは重すぎる荷を背負い、孤独を抱える少女が縁とした特別な絵本だった。原作では描かれていない、主人公・チセの幼少期が明らかとなる。