度肝を抜かれる再現度!初出「鉄腕アトム」ついに復刻

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手塚治虫が足かけ18年間にわたり月刊誌少年(光文社)にて連載した「鉄腕アトム」が、50数年ぶりに連載時そのままのスタイルで復活する。題して「鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集」。手塚の生誕80周年を記念して、6回にわたり9月より順次発売される。

ユニット1に収録される、「鉄腕アトム」より。(c)2009/2010 手塚プロダクション

ユニット1に収録される、「鉄腕アトム」より。(c)2009/2010 手塚プロダクション

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「鉄腕アトム」が最初に単行本化されたのは、1956年から1957年にかけて刊行された光文社版。その後もカッパコミクス版、サンコミックス版、手塚治虫漫画全集版など、多くのバージョンが刊行されてきた。

しかし当時の月刊誌は、まず本誌でエピソードの冒頭部分を読み、続きは別冊付録で読む、というスタイルが主流だったため、単行本にするにあたっては本誌と別冊の判型やコマ段数を調整する必要があり、原稿の切り貼り、加筆・削除、エピソードの改変など大幅なリライトが施されてきた。

「鉄腕アトム《オリジナル》復刻大全集」は、「鉄腕アトム」を初出時のまま楽しめるよう、ファンの間で“幻”と言われるオリジナルバージョンを原寸フルカラーで収録。経年による傷や汚れは最新技術で修復し、装丁や広告まで可能な限り復元している。

さらに本誌掲載パートはB5判で、別冊付録のパートはそれぞれオリジナルの判型で製本。異なったサイズの冊子を、年代ごと6つのユニットに分け、ユニットごとカートンボックスに収納して販売される。価格は各ユニット14900円、すべて限定2000セットのため、予約したほうがよさそうだ。

なお発売元であるジェネオン・ユニバーサルのウェブショップで予約すると、先着500セットのみ、1960年代に「虫プロダクション友の会」の会報誌「鉄腕アトムクラブ」で連載された「鉄腕アトム」を原寸で復刻収録した、非売品の小冊子が付属する。予約受付は7月21日から。マニアにはこちらでの予約をおすすめしたい。

各ユニット収録作品リスト

ユニット1(1951年~1957年):アトム大使/アトムの両親/気体人間/フランケンシュタイン/赤い猫/空飛ぶ摩天楼/火星隊長/コバルト/サンゴ礁の冒険/ZZZ総統/ゲルニカ/生きている隕石/人工衛星W47/アトラス/美土路沼事件/□□□□からきた男/アトム赤道をゆく/電光人間/なぞの冷凍人/アルプスの決闘/テストパイロット(3Dマンガ)/幽霊製造機/ブラック・ルックス:09年9月中旬 発売予定

ユニット2(1957年~1959年):浮遊生物エロス族/十字架大陸/天馬族の砦/マッド・マシ-ン/宇宙こうもり/ミイラ伯爵/七つの影法師/月のうらの秘密/エジプト陰謀団の秘密/ガデム/鬼火仮面/小惑星SOS/ス-パ-旋風(3Dマンガ):09年12月中旬 発売予定

ユニット3(1959年~1961年):火の壷島/宇宙豹/透明巨人/1/2人間/ロボット流し/デッドクロス殿下/白熱人間/植物人間/ホットドッグ兵団(1):10年3月中旬 発売予定

ユニット4(1961年~1964年):ホットドッグ兵団(2)/溶鉱炉の怪人/三人の魔術師/宇宙の寄生虫/ロボットランドの怪人/アトム対魔神/くろい惑星/ダーマの宮殿/ロボット宇宙艇/悪魔の風船:10年6月中旬 発売予定

ユニット5(1964年~1965年):地球最後の日/史上最大のロボット/ロボイド/ロビオとロビエット:10年9月中旬 発売予定

ユニット6(1965年~1968年):青騎士/アトム復活/メラニン一族/四次元の少年/顔のないロボット/一億年まえの犯罪/ゾロモンの宝石/火星からかえってきた男:10年12月中旬 発売予定

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