森博嗣、萩尾望都の名作「トーマの心臓」ノベライズ

森博嗣が、萩尾望都の傑作「トーマの心臓」のノベライズすることが今月発売の「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)で明らかになった。「トーマの心臓」はドイツのギムナジウムで暮らす少年たちを描いた萩尾の代表作。現在活躍する少女マンガ家たちに多大な影響を与えた作品のひとつだ。

現在発売中の「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)。これが森最後のインタビューになりそうだ。

現在発売中の「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)。これが森最後のインタビューになりそうだ。

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森は「ダ・ヴィンチ」のインタビューでノベライズの経緯を説明するとともに作品の構想についても語っており、原作に忠実な小説にするのではなく、骨格は残した上でディテールを変えているという。舞台を戦前の日本へと変え、主人公をオスカーにするなど、各所に大胆な設定変更が行われるようだ。原作の雰囲気を損なわない範囲で、森なりの「トーマの心臓」が書かれることになる。

また2008年末をもって、メディアへの登場を一切やめるとも発表した。今後はブログも閉鎖し、作品についての取材も受けず執筆活動に専念。制作が決定している14作品すべてが書き終えた時点で、小説の執筆も終わらせるという。

発売は来年の初夏を予定。森博嗣版「トーマの心臓」がどんな作品となって我々の前に現れるのか、原作ファンならずとも今から待ち遠しい。

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