深田晃司「淵に立つ」世界へ向け発信、「最高のスタートを切ることができた」

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深田晃司監督の映画「淵に立つ」の公開初日舞台挨拶が昨日10月8日、東京・有楽町スバル座で行われ、深田のほか主演の浅野忠信らが登壇した。

「淵に立つ」初日舞台挨拶の様子。左から深田晃司、太賀、浅野忠信、筒井真理子、篠川桃音、古舘寛治、真広佳奈。

「淵に立つ」初日舞台挨拶の様子。左から深田晃司、太賀、浅野忠信、筒井真理子、篠川桃音、古舘寛治、真広佳奈。

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深田晃司

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本作は、第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞。青年団所属の映画監督である深田が、2006年に短編小説を執筆したところから生まれた企画で、下町で金属加工業を営む夫婦のもとに突然1人の男が現れたことで、それぞれの秘密があぶり出されていくさまが描かれる。舞台挨拶には浅野と深田のほか、筒井真理子古舘寛治太賀篠川桃音真広佳奈が出席した。

「淵に立つ」 (c)2016映画「淵に立つ」製作委員会/COMME DES CINEMAS

「淵に立つ」 (c)2016映画「淵に立つ」製作委員会/COMME DES CINEMAS[拡大]

深田は「ようやく実現に至り、今日のように最高のスタートを切ることができてうれしい」と感慨深げに語る。謎の男を演じた浅野は、本作に参加して「一番ありがたいと思ったのは、監督との出会いだった」と明かし、「どの現場でも毎回学ぶことがあるが、監督の力というものは相変わらずすごい。この作品は深田監督がずっと温めて取り組んできたもので、作品に対する考え方が勉強になった」と力を込める。

現時点で25以上の国際映画祭へ出品が決まっているという本作は、このたびヨーロッパ諸国、アメリカほか世界20カ国以上で配給、公開されることに。深田は、「映画を作るとき、どこの国の人に観てもらおうとは考えない。いつも、自分が面白いと思うのはなんだろう?というところから始まる。でも日本で生まれ育ってきたという“立ち位置”みたいなものが自分にはある」と述べ、「日本人であることを忘れて国際人として作るのではなく、日本人としての視点を持つことが大事。カンヌでの海外記者からの感想を聞いたら、ちゃんとグローバルな日本映画が作れたんだなということを実感できました」と語った。

※古舘寛治の舘は舎に官が正式表記

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