千葉・幕張メッセで7月13日に東日本大震災チャリティライブイベント「FREEDOMMUNE 0<ZERO> ONE THOUSAND 2013」が開催され、総勢91組のアーティストが登場。会場には約1万5000人が来場し、またイベントの模様を生配信したYouTubeは視聴者数が138万を上回った。
会場の1フロアをまるまる使用して行われた「
本物のロボット3体からなるロックバンド・Z-MACHINESのライブでは、
その後ライブステージに登場したのは、天台宗名誉住職にして小説家の瀬戸内寂聴。91歳とは思えない元気いっぱいの姿で法話を披露し、ジョークも交えた軽やかなトークで会場を一気に引きこんだ。フロアがあっという間に満員となって観客が外にあふれたため、会場外でUstreamの中継にアクセスして法話を試聴する人々の姿も。恋愛など若者たちにも身近なテーマを扱ったトークは観客の心をガッチリとつかみ、フロアは最後まで多くの人々で満たされていた。
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の劇伴を担当している
大友はこのイベントについて「今でも、震災直後に宇川さんと会った日のことは忘れられません。被災地から発信していく自分たちのメディアを作らなければ。こうして宇川さんや福島のみんなの手で『DOMMUNE FUKUSHIMA!』が震災直後に誕生しました。でも、これは震災前から宇川さんも僕らもさまざまな活動をしてきたからできること。一貫してるからこそ信頼できる……そう思ってます。僕にとって、その意味で、『FREEDOMMUNE』に参加するということも、『プロジェクトFUKUSHIMA!』や『DOMMUNE FUKUSHIMA!』を始めたこともあまちゃんの音楽を作るということも、全部同じなんです」とコメントした。
ハードコアパンクの歴史において重要なCRASSの創立者であるペニー・リンボーは「Penny Rimbaud co-founder of CRASS」名義で出演。1970年代からハードコア精神を貫き通す彼が、ライブとトークで会場を沸かせた。昨年開催された「FREEDOMMUNE 0<ZERO> A NEW ZERO」ではロックバンド・不失者のメンバーとして出演した
メインDJルームには、巨大立体スクリーンに投影されるプロジェクションマッピングを、会場内に設置されたトヨタ自動車「LEXUS New IS」の運転席から観客が操作できるという、ライゾマティクスが仕掛けた舞台演出を用意。このフロアではラストに冨田勲がトランペット奏者の本間千也、ギターのスティーブ・ヒレッジ(ex. GONG、SYSTEM7)とともに登場した。冨田は太陽の黒点から発せられる夜明けの時間帯に受信できる可聴域の電磁波「ドーンコーラス」を利用した壮大な電子音楽ショーを披露。冨田がコイルアンテナを掲げて電磁波を採集すると、フレミングの法則でコイルの中に電流が生じ、ハープやギターの弦を弾くようなキラキラした音色が鳴り響いた。
イベント首謀者である宇川直宏は最後に「このフェスを体験することで、被災地のことを考えてもらいたい。彼ら震災孤児の子供たちや、動物たちの発育とともに、0の起点に立ち返った我々『FREEDOMMUNE』も、賛同してくれた方々と支援活動として成長できたならば、より未来が開けるはずだと信じています。想像力は創造力に成りうる。復興はまったく終わっていないということを年に一度でも再認識させられるような現場を作る。それがもっとも重要なことだと考えています」と語った。
関連する特集・インタビュー
リンク
- FREEDOMMUNE 0<ZERO>ONE THOUSAND 2013
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
SineWave @SineWave_jp
瀬戸内寂聴さん、幕張メッセFREEDOMMUNEで見たな。
この↓ときか。
https://t.co/iNcGj7SA9s