6月29日と30日にも同会場でライブを行い、初日は新曲を中心に、2日目はレア曲を中心としたセットリストを用意した4人。3日目は懐かしいナンバーと新曲を織り交ぜた、ベスト盤とも言える充実のセットリストが組まれた。
奇しくもデビュー13周年記念日となったこの日。TETSU(Vo, G)はステージに現れるなり「今から13年前の今日、我々はこの曲でデビューしました」と言い放ち、「血と汗と涙の裏側のハッピー」からライブをスタートさせた。TETSUは天井に捕まって観客を煽りながら歌い、それに呼応するようにフロアは大きく揺れる。2日間のライブによってバンドのコンディションは絶好調のようで、TETSUがフロアに飛び込みそのまま絶唱を続けた「PEAK!」や、DEN(B)のコーラスが映える「ひまわり」、TETSUとRYO(G)の焦らすようなギターセッションが響いた「I am a slider」と続く。さらにTETSUは「3月17日に頼まれてもいないのに再結成をしまして」と憎まれ口を叩きながら、「10年ぶりに歌う曲が多くて。昨日は2度とやらないだろうなっていう曲もあったりして。でも次の曲は一生歌ってく曲だと思います」と話してから「Sleep」へとつなげた。
中盤で披露された「CHELSEA」では歌が終わっても4人は楽器を鳴らす手を止めずアウトロを何度も繰り返したり、「10年が経って変わったこともあるけど、変わってないこともある。それは我々4人は正面より背中がカッコいい」という宣言から「add 9 suicide~3days in a well」をプレイしたり、余裕を感じさせるパフォーマンスを繰り広げる。どの曲も、今の彼らだからこそ鳴らせる骨太なアレンジにアップデートされ、満員のオーディエンスを魅了していた。
後半に差し掛かると、ラストスパートとばかりに激しい楽曲を連発。RYOのドライブ感のあるギターが炸裂した「裸ピストル」、SAKURA(Dr)の猛るようなドラムから幕を開け、TETSUの牙を剥くようなボーカルが轟いた「Holiday」などが披露された。曲間のメンバー紹介から4人のセッション大会と化した「Bravo」を経て、「約束の歌!」と奏でられたのは「splash!」。TETSUは「まだまだこんなものではない まだまだ先が見えてこない」という歌詞を噛み締めるように歌い、ZIGZOの新しいスタートを力強く宣言していた。
10月25日の渋谷公会堂でのワンマンライブを告知し、「どうせやるなら10年前やらなかったことをやろうかなと。いい年こいたオッサンたちが、本気で遊んでいるところを楽しんで。今後もZIGZOというバンドをよろしくお願いします」と笑いながら語ったTETSU。ラストは4人が再結集後初めて作った新曲「DECADE」、そして「Wonderful Day」の2曲が届けられ、バンドもオーディエンスも汗だくの中でZIGZO再結成後初のツアーは無事幕を下ろした。
ZIGZO「TOUR THE 2nd SCENE ZIGZO」
2012年7月1日@東京都 新宿LOFT
01. 血と汗と涙の裏側のハッピー
02. PEAK!
03. ひまわり
04. I am a slider
05. RUSH!!
06. ファッションモンスター2
07. my problems
08. Sleep
09. Butterfly
10. CHELSEA
11. add 9 suicide~3days in a well
12. 何から何まで
13. 深い森にいた
14. flow
15. 笑う月
16. The World Introduction
17. Hullabaloo Room
18. 裸ピストル
19. Holiday
20. WALK
21. Bravo (inc "Strawberry Shampoo")
22. splash!
23. DECADE
24. Wonderful Day
タグ
リンク
- zigzo -
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
音楽ナタリー @natalie_mu
デビュー13周年ZIGZO、復活ツアー万感のファイナル http://t.co/VRv9PFNl