GANG PARADE、全力で遊び尽くした完売御礼LIQUIDROOMワンマン

GANG PARADEが昨日11月20日に東京・LIQUIDROOMでワンマンライブ「GANG PARADE takes themselves higher!!」を開催した。

これは本日11月21日にリリースされたニューアルバム「GANG PARADE takes themselves higher!!」の発売を記念して行われたもの。チケットが完売となった本公演は、大勢の遊び人（GANG PARADEファンの総称）がフロアを埋め尽くす中、所属事務所であるWACKの辻山マネージャーによるハイテンションな前説を経て開演した。

オープニングSEと共に登場したGANG PARADEが1曲目に届けたのは人気曲「Plastic 2 Mercy」。イントロが流れると遊び人が大きな声を上げ、メンバーはパワフルなパフォーマンスを繰り出してフロアの熱気をさらに高めた。ノイズミュージックの要素を取り入れたソリッドなナンバー「イミナイウタ」では、激しい明滅を繰り返すライトに照らされた7人が柔軟な体を生かしたアクロバティックな振り付けを繰り出して歓声を浴びた。

続いて多くの拳が突き上がった「QUEEN OF POP」、高速アッパーチューン「Happy Lucky Kirakira Lucky」、ライブ序盤ながら汗だくになったメンバーの弾ける笑顔が印象的な「don't forget me not」と次々に楽曲が披露された。MCでは自己紹介のあと、キャン・マイカが「本日は皆さんのおかげでチケットがソールドアウトしました！ ありがとうございます！」と感謝を伝え、「GANG PARADE、そして遊び人で、これから高い山を超えていきましょう！」と叫び、「Beyond the Mountain」へ。彼女たちはさらなる高みを目指して活動を続けるという決意がにじむ同曲を勇ましく歌い踊った。「3rd FLOOR BOYFRIEND」では心地よいメロウなサウンドに乗せてシンガロングが発生し、アヤ・エイトプリンスは客席を見渡しながら「みんな遊び尽くそうぜ！」と叫んで、興奮を煽った。

一旦メンバーがステージを退場したあと、辻山マネージャーがオフィシャルグッズのキャップを両手に多数持って登場し、「4000円です！」と突然フロアへの訪問販売を始めた。その最中に再び姿を現したメンバーは、「ギャンパレのお客さん、みんなケチなんです」と言うマネージャーの言葉を受け止めつつ、アヤが「私たち、CDの売り上げが給料にならないんですよ。どう思いますか……」、ココ・パーティン・ココが「物販売れないとお給料にならない」、テラシマユウカが「みんな買ってくれへんかな……」とつぶやく。その後、マネージャーが持つキャップを持ったメンバーは汗をかいたままキャップをかぶるなどしつつ、「はい、欲しい人はお金出して！」とキャップ販売をステージから行った。いくつかのキャップがあっという間に売れるも、ユメノユアが「普段、CDの列には並んでくれるんですけど、（物販は）売れない」と話し、テラシマが「BiSHの通販は売れてるらしい」と嘆いた。

少しネガティブな雰囲気を引きずったまま、ユイ・ガ・ドクソンが「うちら、BiSのオーディション落ちたよな」とテラシマの肩に手を当てた。ココが憤懣やるかたない様子だったため、アヤが「まあまあココちゃん」となだめるも、ココが「お前も（BiSHの）書類選考落ちてるやん！」とBiSおよびBiSHを引き合いに出して、自虐ネタを連投。一連の茶番を経て、ヤママチミキが「ここは恵比寿。七福神の恵比寿様を呼べば物販が売れる！」と発言すると、「恵比寿様を呼ぶことができる」と豪語したマネージャーが「エービースー！」と声を上げながら、全身を使って舞い踊った。しかし徐々にかけ声が「エービス！ ビス！ ビス！ ビス！」とBiSを呼び込むかのような内容に変化。メンバーがマネージャーの発する言葉につられて、「エービス！ ビス！ ビス！ ビス！」と声をそろえて叫び始めると、マイカが蛭子能収のお面をかぶって登場。一同は「その蛭子じゃなーい！」とオチを付けたところで次の曲「sugar」へとつないだ。7人はライブ終盤にテラシマが作詞した新作アルバムの収録曲「Are you kidding?」や、「pretty pretty good」「FOUL」と次々に楽曲を披露し、会場の熱気を高めたところでライブ本編を締めくくった。

アンコールでは、メンバーが1人ひとり挨拶。テラシマは「私はこれからGANG PARADEとして活動していく中で、ネガティブな自分ともっと向き合って、自信を持ちたいです。これから私がGANG PARADEにいる意味をもっともっと大きくしていきたいです」、マイカは「私はまだまだここでは満足していないです。もっともっと大きいステージが似合うようにしたいし、チャンスは全部つかみたい。私自身の殻破りはこれからも継続していきたいです」と今後の豊富を述べた。次にドクソンは「私事ながら、加入から1年が経ちました。いろいろあったけど、私はこのGANG PARADEが大好きです。これからこの7人でもっと強くなっていきたいです。強くなります！ 遊び人の皆さん、これからも私たちともっともっと“イッて”ください」と発言。アヤは「何事も続けて前進していくということを抱負にしたいです。大きなことも小さなことも、素敵な仲間と乗り越え続けていきたいです」、ココは「今一番言いたいことは、今日のライブがめっちゃ楽しかったってことです。あと、7人のGANG PARADEは目に焼き付けてくれましたか？ まだまだ満足してないけど、GANG PARADEはイノシシちゃんなのでどんどん猪突猛進で突っ走っていきたいです！」と意気込んだ。

さらにヤママチは「チケットがソールドアウトするなど、着実に進んでいるなと実感しています。まだ満足していません。みんなと一緒にずっとずっと一緒に進み続けて、これからも壁にぶつかると思いますが、ぶち壊していきたいです」、ユアは「私はミキと同じで加入から3年が経とうとしています。この3年間、いろんなことがありました。メンバーの脱退、加入。決して楽な道ではなくて本当に苦しいことがありました。でもこの7人のGANG PARADEが本当に大好きです。そしてここにいるあなたたち遊び人のことが大好きです。だから、みんなと一緒に幸せになりたいです！ これからも私たちGANG PARADEをよろしくお願いします！」とコメントした。

それぞれの挨拶のあと、ユアが「うれしいお知らせを持ってきました」と述べてから、2018年2月20日にニューシングル「BREAKING THE ROAD」のリリースと、1～2月に東京・マイナビ赤坂BLITZ公演を含む計8公演の全国ツアー「BREAKING THE ROAD TOUR」の開催を発表。アンコールで7人はセルフタイトル曲「GANG PARADE」と、1曲目に披露した「Plastic 2 Marcy」を再び投下して、熱狂のままにライブを終えた。