ゆず、初のドームツアーを福岡で完走「ゆずっこのみんな、ありがとう!」

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ゆずの全国ドームツアー「YUZU 20th Anniversary DOME TOUR 2017 ゆずイロハ」が、昨日6月4日の福岡・福岡 ヤフオク!ドームでファイナルを迎えた。デビュー20周年を記念したこのツアーは、ゆずにとって初のドームツアー。全国4会場にて6公演が行われ、約30万人を動員した。

「YUZU 20th Anniversary DOME TOUR 2017 ゆずイロハ」福岡公演の様子。(写真提供:セーニャ・アンド・カンパニー)

「YUZU 20th Anniversary DOME TOUR 2017 ゆずイロハ」福岡公演の様子。(写真提供:セーニャ・アンド・カンパニー)

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開演前の恒例の「ラジオ体操第一」が終わるとドーム内にエンジン音とクラクションが鳴り響き、場内は騒然。そしてステージ左右からホンダのスーパーカブに乗った北川悠仁、ヤマハのジョグに乗った岩沢厚治が姿を現し、観客の大歓声の中でさっそうとアリーナを駆け抜けた。

「YUZU 20th Anniversary DOME TOUR 2017 ゆずイロハ」福岡公演の様子。(写真提供:セーニャ・アンド・カンパニー)

「YUZU 20th Anniversary DOME TOUR 2017 ゆずイロハ」福岡公演の様子。(写真提供:セーニャ・アンド・カンパニー)[拡大]

アリーナ後方のサブステージに上がった北川は「今日はドームツアー最終日だぞ! 20周年のお祭りに来てくれてありがとう!」と叫び、岩沢と「贈る詩」を熱唱。曲が終わると2人は先ほど乗ってきたバイクが路上ライブ時代に実際に乗っていたものであることを明かし、オーディエンスを驚かせる。そんな演出にふさわしく、その後も「からっぽ」「いつか」「月曜日の週末」といった路上時代の名曲を中心に弾き語りで演奏していった。

力強いギターストロークと歌声を響かせた「嗚呼、青春の日々」では、北川が歌詞を「懐かしき福岡」「素晴らしき“ゆずっこ”よ」と変えて歌い上げる。この曲で弾き語りコーナーを終えると、2人は再びバイクに跨りメインステージへ走り抜けていった。懐かしい伊勢佐木町での路上ライブの映像が場内ビジョンに流れたあと、ステージ上には全面にLEDが施された、全長20メートルの巨大なゆず太郎が姿を現し観客を沸かせる。衣装を改めた北川と岩沢も登場し、バンドメンバーとともに「ヒカレ」を華々しく演奏。20年を一気にワープするような演出に、オーディエンスは大きな歓声と拍手を送って応えた。

北川悠仁(写真提供:セーニャ・アンド・カンパニー)

北川悠仁(写真提供:セーニャ・アンド・カンパニー)[拡大]

さらにイントロでカラフルな花火が上がった「イロトリドリ」、レーザー光線のクールな光に乗せてシリアスなサウンドを届けた「表裏一体」、2人のパワフルな高音が響いた「アゲイン2」と、バンド編成ならではの華やかな楽曲が続く。このパートの最後に披露されたのは「虹」。七色の光がドームを照らす中、壮大なアンサンブルでオーディエンスを感動に導いた。

その後、ビジョンで上映されたのは「共に90歳、デビュー70周年を迎えた2067年春のゆず」をとらえた映像。特殊メイクで90歳に扮した北川と岩沢は“岡村ジャージ”姿で、縁側で70年にわたるゆずの歩みを振り返る。今回の20周年ツアーののち、30周年にはエベレスト山頂ライブを行い、40周年には岡村町に「ゆず太郎ランド」をオープンさせ50周年には日本初の大統領に就任するという破天荒な“未来のゆず像”に、客席からは笑い声が起こった。

ライブの後半では20周年にちなみ「ゆずイロハ1997-2017」から選ばれた20曲がメドレー形式で披露されていく。最初の「いくつもの 日々を越えたよ 20年」メドレーは「with you」から始まり、「飛べない鳥」「友~旅立ちの時~」「REASON」といったナンバーを曲ごとに工夫を凝らした映像演出とともにパフォーマンス。続く「路上から 思えば遠くへ きたもんだ」メドレーでは北川と岩沢、そしてゆず太郎を乗せたままステージ中央部がアリーナへ移動し、オーディエンスを驚かせる。この中の「センチメンタル」ではムービングステージの四方に歌詞が映し出され、場内を大合唱に導いた。

「ハモります いつでもきみは ひとりじゃない」メドレーの2曲目には「恋の歌謡日」が披露され、久々に福岡に現れた北見川潤子とムーチョ小岩沢にオーディエンスは興奮。優雅にお手振りする潤子に向けて、大喜びで手を振り返していた。その後も2人は「LOVE & PEACH」「友達の唄」と、会場との一体感を高めるナンバーを連発し、ドーム中を見渡しながら笑顔で歌い続けていた。

ライブ本編はいよいよ終盤へ。北川の呼びかけに応じ、多数の観客がツアーグッズの「タッタンバリン」を手にしたところで始まった曲はもちろん「タッタ」。ステージ上やアリーナには多数のダンサーが登場し、オーディエンスも一体となって同じ振り付けを楽しそうに踊った。本編ラストの「夏色」はタンバリンの音が軽やかに響き渡り、いつも以上に派手な雰囲気に。曲が終わったあとには恒例の「もう1回!」を珍しく拒否した北川が、ダンサーの少女たちから顔面にクリームをぶつけられるというサプライズでも客席を沸かせた。

岩沢厚治(写真提供:セーニャ・アンド・カンパニー)

岩沢厚治(写真提供:セーニャ・アンド・カンパニー)[拡大]

アンコールでは2人がアリーナ中央の新たなサブステージに現れ、6月21日リリースの新作CD「謳おう」に収録される「カナリア」を丁寧に歌う。木々や草花などに彩られたステージから放たれる温かくも力強いサウンドに、オーディエンスはじっくりと聴き入った。歌い終えた北川は「20周年なんでこれまでを振り返ってきたりもしましたが、ゆずはさらに一歩進みたいということで。できたばかりの新曲を歌いました」と新曲を紹介した。バンドメンバーの紹介に続く「少年」の間奏では過去のさまざまなライブの映像が流れ、彼らの20年の歴史を振り返るひとときとなった。

ここで北川はデビュー当時に行った、初の福岡でのライブを振り返る。そして「それから何度も福岡に来て、いっぱい思い出を作ってきました。そしてこうして20周年の最後を、一番大きなヤフオク!ドームで迎えて、素敵な時間を過ごせるなんて思ってもいなかった」と初のドームツアーのファイナルを福岡で迎えたことを喜び、「俺たちは自分の歌が少しでもみんなに寄り添えたらと思ってやってきたけど、俺たちの音楽を俺たち以上に愛してくれるみんなこそ、俺たちに寄り添ってくれた存在だと思う。ゆずっこのみんな、いつも本当にありがとう!」と、ゆずっこたちへ熱く感謝を届けた。アンコールのラストナンバーは「栄光の架橋」。北川と岩沢はドーム中を見渡しながら、真摯な歌声を高らかに響かせた。

さらに北川は「今日はファイナル最終日ということで、もう1曲みんなでお届けしたいと思います!」と特別にもう1曲演奏することを明かし、オーディエンスを喜ばせる。演奏の準備中には秋のホールツアーの開催も発表し、ドームにさらなる歓声を呼び起こした。最後に披露されたのは、ライブ当日の6月4日から先行配信がスタートした新曲「愛こそ」。ポップで前向きなナンバーで、初のドームツアーが華やかに締めくくられた。

2人は6月21日に「謳おう」、6月28日に「4LOVE」と新作CDを2週連続でリリース。秋のホールツアー「YUZU HALL TOUR 2017 謳おう」は9月21日の熊本・熊本県立劇場 演劇ホール公演からスタートする。

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ゆず「YUZU 20th Anniversary DOME TOUR 2017 ゆずイロハ」 2017年6月4日 福岡 ヤフオク!ドーム セットリスト

01. 贈る詩
02. サヨナラバス
03. からっぽ
04. いつか
05. 月曜日の週末
06. 嗚呼、青春の日々
07. ヒカレ
08. イロトリドリ
09. 表裏一体
10. 桜会
11. アゲイン2
12. 虹
13. メドレー
・いくつもの 日々を越えたよ 20年(with you / 終わらない歌 / 飛べない鳥 / 友~旅立ちの時~ / よろこびのうた / REASON / 超特急 / うまく言えない)
・路上から 思えば遠くへ きたもんだ(OLA!! / シシカバブー / センチメンタル / 逢いたい / いちご / Yesterday and Tomorrow / Hey和)
・ハモります いつでもきみは ひとりじゃない(スマイル / 恋の歌謡日 / LOVE & PEACH / 友達の唄 / 雨のち晴レルヤ)
14. タッタ
15. 夏色
<アンコール>
16. カナリア
17. 少年
18. 栄光の架橋
19. 愛こそ

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